竹内ゼミ 「2023 年の GW の過ごし方とマスクの着用について」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「2023 年の GW の過ごし方とマスクの着用について」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 18 期生 鮎川 萌梨
みなさんは今年のゴールデンウィーク(以下、GW)は何をして過ごしましたか?今年の GW は去年に比べて人の制限が緩和されたことで人が連日たくさんの人でにぎわっていました。そこで今回、規制があった去年に比べてコロナが落ち着いた GW には人々が何をするのか、どのように過ごすのか気になったので調べてみました。
今回紹介する調査は、株式会社 KADOKAWA が管理、運営を行う『ウォーカープラス』が読者を対象にして行われた「2023 年の GW の過ごし方とマスクの着用について」の調査です(出典は下記の参考文献を参照)。こちらはインターネットで、全国 20-79 歳の男女に聞いたものです。調査期間は 2023 年 4 月 7 日-13 日で、有効回答数は 1,498 サンプルでした。ここでは記載されている調査結果のうち、特に気になった点について、紹介します。
「今年の GW はどう過ごす?」という質問に対して、「おでかけする予定」があると回答した人は 50.5% であり、去年の 44.3% から 6.2 ポイント増加していました。その中で予定している過ごし方で多かったものが「近場や日帰りのお出かけ」が 27.8%、「自宅で過ごす」が 17.0%、「国内旅行」が 13.3% とあり、それぞれの割合が去年よりも増加していることが分かりました。
逆に「自宅で過ごす」と回答した人の理由として、1 番多くあげられていたのが「どこも混雑しているから」で 59.3% でした。この理由からも自宅で過ごそうと考えていた人も今年の GW は、去年に比べ人々が活発に行動すると考えていたことがわかります。実際にみなさんの中にも混雑を予想し自宅で過ごしたという方もいるのではないでしょうか。コロナへの不安を完全に解消できたわけではないため人ごみを避ける人がいるのも不思議ではありません。
また先ほどの「今年の GW はどう過ごす?」で、「コロナの状況による」と回答した人が去年の 16.8% から今年は 2.1% と 14.7ポイントも減っていることから、コロナへの不安感が以前よりも減っていることがわかりました。コロナがある程度落ち着いてきたことで、コロナに大きく左右されることなく休暇を楽しめるようになったことは経済的にも良い方向に向かっているのではないでしょうか。さらに「仕事」と回答した人の割合が 8.7% から 4.1% に減少していることからも仕事を休んで GW を楽しもうと考えていた人が増加したのかもしれません。
本調査から、コロナが落ち着いていくと共に大型連休の活発さが増していくことが分かりました。また、規制の緩和が進むことで今年の夏休みは GW よりも長期間休暇を取る人が増えるため、さらに人々の行動範囲が広がっていくと予想されます。そのためこれからは商業施設や観光業が以前のような活気をだんだんと取り戻していけると考えます。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
ウォーカープラス(2023)
『2023 年のゴールデンウィーク、50.5% の人が「おでかけする」予定。ただし、外出時のマスクは「今までどおり」47.5%』、
https://spring.walkerplus.com/gw/topics/article/1135365/
(アクセス日:2023 年 06 月 04 日)