阿佐美ゼミ 今、イランで起きていることに目を向けねばならない
今、イランで起きていることに目を向けねばならない
by 異文化コミュニケーションゼミ(小野グループ)
今年度、ゼミにお迎えする最後のゲストは、クルド系イラン人留学生のビナ?ベウラニさんです。一橋大学で国際関係を専攻するかたわら、ラッパーとしての活動にも力を入れているビナさん。イランにいてはラッパーであることが難しいというのも、海外留学を望んだ一因と聞きます。彼は今、祖国の窮状に胸を痛め、皆さんのサポートを求めています。
ビナさんのお話を聞いて、これまで様々なカルチャーショックや文化の違いを経験したのだと感じました。そのような経験を通して、私たちが無意識のうちに感じているステレオタイプについて教えてくれました。例えば、多くの日本人は外国人を目にすると、外見で判断し、「外国人=英語が話せる」という風に考える。しかし実際には誰しもが英語が話せるわけではないことである。他にも、日本で家を探す時の条件や、ゴミ出しの文化など、ビナさんの日本での生活で経験したことをたくさんお話ししてくださったことで、私自身、日本に来る外国人に今後どのように対応するべきかなどを考えさせられる時間にもなりました。ビナさんの背景にあるクルディスタントという民族について、初めて聞くゼミ生が多かったと思います。クルド人についての問題は非常に深刻かつ長い歴史があるにも関わらず、日本のニュースなどでは、あまり報道されないことが多いので、だからこそ今回、そのお話を聞くことができ大変貴重な時間になり、さらに勉強し、クルド人やその問題についてなど深く知るべきだと感じました。(小野)
ビナさんはイランで生まれてから、大阪や熊本、オーストラリアなど様々な場所で過ごされた経験があるからこそ、新たな視点からの考え方を学ぶことが出来ました。ビナさんが伝えたいこととして挙げていた、「外国人=英語ではない」「外国人は自国の文化の代表ではない」など一つ一つの言葉にビナさんの想いが多く込められていて、私自身、考え直すことが出来る良いきっかけになりました。また日本に対する愛がとても深く、第二の故郷のような気持ちと言っていただけてとても嬉しい気持ちになったと共に、日本で生まれ育った人の多くは日本が身近な国であるからこそ、気付かない日本の魅力や改善しなければならないことがたくさんあるということを今回ビナさんのお話から学ぶことが出来ました。(平沼)
イランやクルディスタンについてこれまで詳しくお話を伺う機会はなかったので、今回のお話は初めて知ることが多く勉強になり、民族や文化について考えさせられました。ビナさんが日本に来て感じたことで、自分は外国人だが外国人であるまえに1人の人間であるとおっしゃっていて、私たちと違う考え方や行動をしていたとしても「外国人だから」と一括りで見るのではなく、1人の人間として接していくべきだと感じました。質問に対しても詳しく答えていただき、国や民族、文化のことだけでなく、ビナさん自身を知ることができ楽しい時間でした。(西勝)