阿佐美ゼミ 二つの大国に挟まれながら民主主義を守るモンゴルの文化をゲストに学ぼう
二つの大国に挟まれながら民主主義を守るモンゴルの文化をゲストに学ぼう
by 異文化コミュニケーションゼミ(金子グループ)
今回の異文化コミュニケーションは、早稲田大学招聘研究員として高等教育の流動化、在日本モンゴル人留学生関係の研究に尽力されているミャグマル?アリウントヤー氏をゲストに迎え、日本と深い友好関係にあるモンゴルの今を学びました。
今回のお話の中で特に印象的だったことは、モンゴルの方々は親日感が強いということです。モンゴルと日本の交友関係は今年で50周年。最近では日本からモンゴルに行く若者も多く、日本に来るモンゴル人も増えてきていることを知りました。ODA(政府開発援助)による日本からの支援でモンゴルの寒さに耐えられる道路を作る技術を提供したり、モンゴル国立大学付属病院を建てたのは日本人であったりと、日本とモンゴルの関係性の深さをより感じるお話でした。ちなみにモンゴル国立大学は1942年に建設されました。当時、拘留されていた日本人の兵士たちが建築作業に関わったという歴史的な側面があり、驚きました。日本からは直行便なら5時間で行ける近さの国なのですが、知らないことばかりでした。モンゴルと日本の関係や若年層の動向に興味を持ったので、さらに調べたいです。(大高)
小学生の頃に「スーホの白い馬」を学習してからモンゴルという国を知りましたが、モンゴルについては浅い知識しかなく、今回はモンゴルについてたくさん知ることができました。私は街中にも郊外もゲールがたくさんあると想像していましたが、さすがに首都ウランバートルの中心部には見受けられず、高層の建物がひしめいているのが現状です。特に印象深いと感じた点は、空港や病院、大学、道路などが日本人の支援によって充実し、ゆえに親日国家であるということです。日本人として日本の良いところがどこかの国の役に立っていることをとても嬉しく感じました。しかし、モンゴルにいる若い人は、自由と変化を求めて外国を行くと聞きました。自国から若者がいなくなってしまえば労働力は減り、経済の回りも悪くなり、国の活気が失われてしまいます。モンゴルという国がより発展していく為には何が必要なのかを考えたいと思いました。(工藤)
モンゴルというと相撲やゲル、遊牧民という漠然としたイメージしかなかったのですが、実際はバスケ人気が高いことをはじめ、自分の知らないモンゴルを知ることができて良かったです。親日国であったり、モンゴル初の国立大学を建設したのが日本人であったりと、モンゴルをとても身近に感じることができました。また、若者の選挙投票率がとても低いという問題もとても日本と似ていたため、非常に驚きました。私は、この問題は世界共通であるのかなと感じました。また、トヤー先生のご家族の写真や、娘さんのイラストなど、モンゴルの家族観も感じ取ることができてとても楽しかったです。今回の講義を通して、あまり知ることのできなかったモンゴルの文化や考え方を知ることができてとても嬉しかったです。生涯のうちに是非、足を運んでみたい国になりました。(金子)
トヤー先生は来日されて約20年目であり、長年日本に住んでいるからこそ気づいた異文化を私達に丁寧に話してくださいました。そのなかで私がなるほどと思ったこととして、集団と個人の話が挙げられます。日本人は子供のころから社会との調和をはかることが優先されがちですが、トヤー先生はそう日本人は小さいころから常に自身の社会的な立場を考えながら判断しているためか、周りを見すぎているとおっしゃっていました。私は自分優先で動くのはもちろん良くないが他人を気にし過ぎるのもなんだか損だなと感じました。また、この話の延長としてモンゴルと日本の国民性を対比する際に、日本は暗黙であり、モンゴルは明白であるという言葉の対比を聞いて、日本人は物事を丸く収めたがるため、皆と意見を合わせることが多いのでしょう。大多数が賛成しているなかで反対を主張し続ける事は時に空気が読めないと判断されがちです。海外では物事や自分の意見を明白にする国の方が多いと思うたので、自分のイエス、ノーをしっかりと貫く練習をしておかなければ海外で苦労してしまうと考えます。外国人が日本に抱く疑問点や自国と異なる点から学ぶことが多いと、改めて感じた回でした。(柳井田)