竹内ゼミ 「写真に関するアンケート」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「写真に関するアンケート」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 齊藤佳乃
近年、スマートフォンカメラの機能が大幅に向上したことでカメラ市場の動向は縮小を続けています。カメラの大手であるニコンが、一眼レフカメラ本体の国内生産を昨年2021年度中に終了するということで話題にもなりました。そこで写真を撮影する媒体や写真のクオリティーに関してどのような意識があるのか気になり、カメラや写真に関する調査について調べてみました。
今回紹介する調査は、株式会社 NEXER(https://www.nexer.co.jp)が運営する日本トレンドリサーチが実施した「写真に関するアンケート」(該当ページの出典は下記の参考文献を参照)です。この調査は、事前調査で「スマホを持っている」と回答した男女 1,500 名を対象に、2021 年 4 月 4 日から 4 月 11 日の期間にインターネットを用いて行われました。今回は掲載されている調査結果のうち、特に気になりました結果を紹介します。
カメラを持っているか調査した結果、63.3% の人がカメラを持っていることが分かりました。年代別に見ると、70 代以上では 85.7% が「持っている」と回答し、年代が下がるにつれ「持っている」という回答する人は減少し、20 代以下は 53.2% の人が「持っていない」と回答しました。カメラを持っている理由では「子供が生まれたタイミング」や「子供の入園?入学」など特別な行事で写真を撮る機会が増えたこと、YouTube 撮影のため、今より携帯電話のカメラ性能が良くなかったからなどの理由でカメラを持っていることが分かりました。一方、カメラで撮った写真のほうが良いと思いつつ、カメラを持っていない理由としては、写真にこだわりがないこと、持ち歩きが面倒くさいこと、カメラに詳しくないこと、スマートフォンの機能で満足していること、値段的に手が出せないなどマイナスな意見が多く上がっています。
本格的にカメラを始めるとなると、値段や知識から簡単に手を出せないことや、スマートフォンの機能に満足していること、カメラの重量等の理由から後回しになっていることが読み取れました。現在小型カメラや軽量化など、様々なカメラがあるため持ち運ぶのには重たそうという理由で断念している人はぜひ見てみて欲しいと思いました。今後もスマートフォンの性能が向上していったら、さらにカメラ市場は縮小していってしまうことが考えられます。しかし、カメラに興味を持っている人も多くいることからカメラ市場も熱を取り戻す可能性があるのではないかと感じました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:株式会社NEXER(2021)日本トレンドリサーチ、
【若い方ほど「スマホ」で代用?】20 代以下の半数以上がカメラを「持っていない」、
https://trend-research.jp/7868/
(最終確認日:2022/12/15)。