竹内ゼミ 「着物に関するアンケート調査(第 3 回)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「着物に関するアンケート調査(第 3 回)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 川嵜梨恵
ファッションとして洋服が定着してから、和服の需要は年々減少しています。近年では、和服を日常的に使用することはなく成人式、結婚式といったごく一部のイベントでしか着用されることはなくなりました。そこで、和服の需要が減少する原因を探るために、和服に関する調査である「着物に関するアンケート調査(第 3 回)」について調べてみました。
この調査は、マイボイスコム株式会社が全国 10 代-70 代の男女 10,057 人を対象にインターネットリサーチにより実施したものです(出典は下記の参考文献を参照)
今回は掲載されている調査結果のうち、特に気になりました調査結果を参考ページの引用を踏まえ紹介します。
着物の着用経験ついて子供の頃以外で着物を着たことがある人は約 6 割弱でした。着用場面では「成人式」が最も多く 27.4% でした。また、結婚式や披露宴での着用経験も2~3割程でした。普段着として使用されているのは 1.4% となっており、普段から着用するよりも行事ごとで使用されていることがわかります。
また、着用頻度は、「それ以下(5 年に 1 回以下)」が最も多い 51.3%、次いで「1 回しか着たことがない」が 28.0% でした。また、第 2 回のアンケートと比較すると「月 1 回以上」「2~3 ヶ月に 1 回程度」「年に 1~2 回程度」「2~3 年に 1 回」「5 年に 1 回程度」がすべて減少し、「5 年に 1 回以下」「1 回しか着たことがない」が増加していることが読みとれます。このことから着物が着用される機会も減少していることがわかります。
この調査結果から、若年層になるにつれ和装の慣習が廃れてきていることがわかりました。しかし、いまだに結婚式や成人式での和装の需要があることも同時にわかります。伝統を廃れさせないためにどうすべきか今後は海外にも目を向けて考えたいと思います。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:マイボイスコム株式会社(2022)
「着物に関するアンケート調査(第 3 回)」、
https://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=28211
(最終確認日:2022/12/04)。