竹内ゼミ 『Z 世代が「この 1 年で買うようになった/よく買うようになった商品」についての調査』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:『Z 世代が「この 1 年で買うようになった/よく買うようになった商品」についての調査』の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 菅又彩花
私は卒業研究で最近流行になっているカプセルトイについて取り上げたいと考えています。その中で他に今どのようなものが流行り、需要が高まっているのか興味を持っていたため、今回 LINE リサーチが実施した『Z 世代が「この 1 年で買うようになった/よく買うようになった商品」』(出典は下記の参考文献を参照)について紹介します。
この調査は、LINE リサーチが全国 15 歳-24 歳の男女で、LINE ユーザーを対象にしたスマートフォン Web 調査で実施されました。調査期間は 2022 年 9 月 1 日から 9 月 5 日で、有効回収数は 4,733 サンプルとなりました。今回は掲載されている調査結果のうち、特に気になりました結果を紹介します。
この調査の結果、この1年でよく買うようになったものの総合 1 位が 28.9% で「推しグッズ」となりました。次いで 15.7% で「グミ」、15.4% で「冷凍食品」、14.4% で「カプセルトイ」と続きました。1 位の推しグッズについて、2021 年におなじく LINE リサーチによって実施された「高校生の推し活事情」(https://research-platform.line.me/archives/38260333.html)の結果から高校生の約 8 割が自分の推しがいる(いた)と回答していることが分かりました。この結果が今回の推しグッズ購入に関連していることが読み取れ、自分の趣味のためにお金を費やす若者がいることがうかがえました。
次に女性の 19 歳から 22 歳までの結果を見てみると、総合と同じく、1 位は 35.2% で「推しグッズ」となりました。次いで 24.4% で「おしゃれマスク」、21.5% で「韓国食品?お菓子」、20.8% で「カプセルトイ」、20.1% で「海外発の通販アプリの洋服やコスメ」と続きました。まずこの結果から現在の女子大生の流行を読み取ることができます。2 位のおしゃれマスクについて、普通にマスクを着用するという認識からマスクもおしゃれの一部であり、ファッションとして取り入れたいと考える若者がいることが推測できます。5 位の海外発の通販アプリの洋服やコスメについての理由として、SHIEN や Qoo10 などの需要が高まっていることがあげられます。また通販アプリやサイトについて手軽に商品の閲覧、選択、購入ができることが若者にとってメリットであると考えられます。
本調査から、若者がこの 1 年でよく買うようになったものについて性別や年齢関係なく、共通して需要があるもの、反対に性別や年齢で差があったものを読み取ることができました。調査の結果から、お家での時間が増えたことで全体的に手軽さや便利さを求める傾向があると感じました。今後も環境や流行の変化による需要の移り変わりによって、生活スタイルの多様化が進むと考えられます。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
LINE リサーチ
Z 世代が「この 1 年で買うようになった/よく買うようになった商品」とは?
https://research-platform.line.me/archives/41155750.html
(最終確認日:2022/11/06)。