竹内ゼミ 「漫画の読み方に関する調査(2022 年)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「漫画の読み方に関する調査(2022 年)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 中田陽菜
最近、鬼滅の刃や呪術廻戦、スパイファミリーなど様々な作品が流行しています。そのほとんどが漫画からアニメ化した作品です。そこで私は、関連する調査を探し、今回、マーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが実施された『漫画の読み方に関する調査(2022 年)』(出典は下記の参考文献を参照)を紹介します。この調査は、全国 20 歳~69 歳の男女を対象に、インターネットリサーチの調査方法で実施しています。調査期間は、2022 年 5 月 20 日~5 月 22 日、調査サンプルは 1,100 サンプルでした。今回は掲載されている調査結果のうち、特に気になりました結果を紹介します。
この調査の結果、普段漫画を、「よく読む」「ときどき読む」(合わせて「読む?計」)と回答した人は全体では 50.2% となりました。また年代別で「読む?計」を見ると、「30 代」では 66.4%、次いで「20 代」では 58.2% の人が回答しており、特に若年層で普段漫画を読む割合が高いことがわかりました。次に、漫画を読む方法では、「紙媒体の単行本を購入する」が 43.7% と最も多く、次いで「漫画アプリで無料で読む」の 39.9% となりました。また男女別に見たとき、男性では「紙媒体」、女性では「電子書籍」の利用率が高いことがわかりました。気になる漫画や読みたい漫画の見つけ方では、「本屋で見かけて」が 38.6%、「アニメの原作として」が 28.6%、「漫画アプリでおすすめに出てきて」が 21.0% となりました。男女別で見ると、男性は「本屋で見かけて」、女性は「アニメの原作として」「漫画アプリでおすすめに出てきて」が多いことがわかりました。
これらのことから、漫画は主に若年層(20 代?30 代)で多く読まれており、男性は本屋で見かけ、紙媒体で購入する傾向で、いわゆる原作から入る人が多く、女性はアニメや漫画アプリといった電子媒体で見かけ購入する傾向で、アニメから入る人が多いと考えられます。今回の調査で、漫画を読む頻度が高かったのは若年層ですが、50 代?60 代でも漫画を読むと回答した人はそれぞれ 43.6%、30.9% と一定数いることから、漫画を楽しめる媒体が増えていることも踏まえ、今後さらに「漫画」というサブカルチャーが発展していくことが予想されます。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「漫画の読み方に関する調査(2022 年)」
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20220525comic/
(最終確認日:2022/07/02)