竹内ゼミ 「投資している人 2000 人に聞いてみた! 何に「投資」していますか?」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「投資している人2000人に聞いてみた!何に「投資」していますか?」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 田中千秋
2022 年度から、高校家庭科で「資産形成」の内容が必修化されるようになりました。この動きには、「老後の資産形成問題」や「ライフプランの多様化」、「成人年齢の引き下げ」などが背景にあり、若年層の金融リテラシーの向上が期待されています。このことから、若い世代の投資への意識も高まっていくのではないかと思い、現在の投資状況に関する調査について調べてみました。
今回紹介する調査は、株式会社マクロミルが行った投資についての調査(出典は下記の参考文献を参照)です。この調査は、現在投資を行っている 20 歳~59 歳の男女 2,000 名を対象に、2022 年 3 月 25 日(金)~3 月 27 日(日)の期間に、インターネットリサーチを用いて行われました。今回は掲載されている調査結果のうち、特に気になりました結果を調査結果のページの引用を踏まえ、紹介します。
投資を始めたきっかけを伺ったところ、20 代と 30 代は「将来への不安」がもっとも多く、40 代と 50 代は「なんとなく」という回答がもっとも多いという結果になりました。始めたきっかけについて、年代別にみて大きく差が出たのが「SNS(Twitter?Instagram等)?YouTube を見て」という回答です。20 代が 16.8% に対し、50 代は 3.4% と、若者世代への SNS の影響が大きいことがうかがえます。具体的にどんな投資を行っているかについては、「株式投資」が 62.4% で最も多く、次いで「投資信託」61.3% という結果になりました。また、投資をすることで叶えたい夢や目標を自由回答にてきいたところ、複数の方が「FIRE したい」というフレーズを回答しました。「FIRE」とは、「経済的自立と早期リタイア」という意味があり、仕事を辞めて投資による不労所得で生活していくことであるそうです。
ライフプランが多様化し、働き方や暮らし方を自由に選べる一方、以前よりも自分で生き抜く力が求められ、より能動的に情報を集め、自分に合った資産形成の方法を選びとる必要が出てきています。投資は学生にとって手を出しにくいイメージでしたが、SNS なども活用しながら、早い段階で資産形成?資産運用について学び、正しい金融リテラシーを身に付けたいと思いました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:株式会社マクロミル(2022)
「投資している人2000人に聞いてみた!何に「投資」していますか?」
https://monitor.macromill.com/we_asked/20220421_toushi.html
(最終確認日:2022/06/27)