竹内ゼミ 「5G 端末購入者に関する調査」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「5G 端末購入者に関する調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 16 期生 高橋玲奈
現在、情報通信技術は日々進化している中で、今回紹介する調査ではいち早く情報を取り入れ、購入する人の購買行動や日々の生活の特徴が書いてあり、興味がありましたので本調査を紹介することにしました。
今回ご紹介する調査は株式会社マクロミルの市場調査メディア HoNote が全国マクロミルリサーチパネルの 15 歳-69 歳の男女と全国マクロミルリサーチパネルの 15-89 歳の男女を対象に、5G 端末購入予定者について調査を実施された調査です。調査方法はインターネットによるアンケート調査で、調査実施期間は第 1 回調査が 2019 年 12 月 20 日(金)- 12 月 30 日(月)、第 2 回調査が 2020 年 6 月 18 日(木)- 7 月 1 日(水)、調査サンプルは第 1 回調査が計 31,817 サンプル、第 2 回調査が計 265,730 サンプルでした。今回はこのマクロミル調べの結果の一部を紹介していきます。
調査の結果、5G 端末購入予定層は男性が 64% を占め、年収は平均と比較して高めで、世帯年収は約 635 万円でした。職業は技術系の会社員が 20% を占めました。また、役職が課長?次長クラス以上と回答した人は 30% でした。このことから、経済的に余裕のある人が最新技術に興味を示しやすいことがわかりました。
5G 端末購入予定者と 3 キャリア携帯購入予定者全体のパーソナリティ価値観を比較したところ、5G 端末購入予定者は「先進性の高いものに惹かれる」が 35.6%、「流行やトレンドに敏感」が 25.5% で「デザイン性と多機能なら多機能の方が重要」が 41.9% でした。3 キャリア携帯購入予定者全体は「先進性の高いものに惹かれる」が 28.0% で「流行やトレンドに敏感」が 18.7% で「デザイン性と多機能なら多機能の方が重要」が 35.2% でした。このことから、変化に敏感で先進性を重視する傾向にあることがわかりました
5G 端末購入予定者と 3 キャリア携帯購入予定者全体の消費価値観について、5G 端末購入予定者は「仲間から意見を求められることや相談されることがよくある」が 38.6%、「新商品が出ると情報をチェックせずにはいられない」が 27.3% でした。3 キャリア携帯購入予定者全体は「仲間から意見を求められることや相談されることがよくある」が 27.0%、「新商品が出ると情報をチェックせずにはいられない」が 19.9% でした。5G 端末購入予定者は 3 キャリア携帯購入予定者に比べて情報感度が高く、周りの人からも頼られる存在であることがわかりました。
5G 端末購入予定者と 3 キャリア携帯購入予定者全体の課金にしたことのあるサービスについて比較したところ、1 位の「動画サービス」で 5G 端末購入予定者は 25.1%、3 キャリア携帯購入予定者全体は 18.2%、2 位は「アプリ内での課金」で 5G 端末購入予定者は 15.7%、3 キャリア携帯購入予定者全体は 7.9%、3 位は「メッセージアプリ用のスタンプ?絵文字」で 5G 端末購入予定者は 12.0%、3 キャリア携帯購入予定者全体は 6.3% でした。このことから自分の趣味や自分が快適に過ごすためにはお金を惜しまないことがわかりました。
本調査で、5G 端末購入予定者の多くの特徴や消費者行動を知ることができました。その中でも、3 キャリア携帯購入予定者全体と比較して情報感度が高いことが印象的でした。情報感度が高いことで周りの人からも頼られる存在と認識されていることや経済的な余裕が趣味や行動にも影響を与えていることがわかりました。今後出てくる通信システムにも更に注目する人が増えていくと考えました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
マクロミル(2020)5G端末購入予定者に関する調査~将来のスタンダードとなる技術をいち早く取り入れ、生活を快適にしたい人達~、市場メディア HoNote、
https://honote.macromill.com/report/20201217/
(最終確認日:2021/12/24)。