竹内ゼミ 「インフィード広告に対する SNS ユーザーの印象とは?SNS や広告の種類別に調査」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「インフィード広告に対する SNS ユーザーの印象とは?SNS や広告の種類別に調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 16 期生 木下ちひろ
近年、インターネットやスマホアプリに流れてくる広告が増えているように感じます。どのような企業がどのような広告を出しているのか、そしてユーザーはどのような印象を抱いているのか気になったため、今回株式会社マクロミル市場調査メディア HoNote に掲載された「インフィード広告に対する SNS ユーザーの印象とは?SNS や広告の種類別に調査」を紹介します。この調査は株式会社マクロミルと株式会社翔泳社(MarkeZine)の共同調査によって、2018 年 11 月 9 日(金)~2018 年 11 月 10 日(土)に実施されました。今回はこのマクロミル?翔泳社の共同調べの結果の一部を紹介していきます。
インフィード広告というのは、SNS やインターネット利用時に表示される広告のことで、今回の調査対象者 1,000 名のうち、これを認識している人は 7 割程度という調査結果となりました。逆にいえば 3 割は存在自体に気が付いていないともいえそうです。
よく見られているインフィード広告の内容は、求人が 1 番多く53%、求人の他には、検索した商品やゲームアプリの広告が 40% ほど、アパレル?ファッション、マンガアプリがそれぞれ 30% 程度になりました。
これらの広告は無意識のうちに流れているとは思いますが、あまり見たくないという、ネガティブな印象を持たれているインフィード広告もあります。それは、出会い系?マッチングアプリのインフィード広告です。これらが表示される人のうち 91% と、ほとんどの人が「あまり見たくない」と感じているという結果でした。これらの広告は、先ほどのよく見られているインフィード広告のランキングのうち上位ではないため、多いわけではありませんが、表示される人にとってはネガティブな印象を与えるようです。
また YouTube のインフィード広告に対する意見として、表示回数が「多すぎる」と感じる人が 43%、不快だと感じることが「とても多い」人は 36% と多く、YouTube 広告に対してあまりいい印象を持っていないことがわかりました。HoNote での報告書では、『YouTube のインストリーム広告は、他 SNS のインフィード広告と違って“動画”であるため、広告の閲覧に時間的な拘束が発生することも背景としてあるかもしれません。』と述べられていました。
最後に、調査の結果から感じたことは、私たちは、普段無意識のうちに 1 日に何十何百もの広告を閲覧しているということです。興味のあるジャンルの広告は役に立ちますが、自分にとってあまり興味のない広告は、見たくないと感じる人が多いこともわかりました。しかし、企業にとって広告収入は大きく、また、広告からアプリやサイトに飛ぶことで、ユーザー獲得にもなっていると考えると、今後もインフィード広告は増えていくのではないかと考えられます。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
マクロミル?翔泳社(2019)インフィード広告に対する SNS ユーザーの印象とは?SNS や広告の種類別に調査、市場メディア HoNote、
https://honote.macromill.com/report/20190125/
(最終確認日:2021/12/10)。