竹内ゼミ 「社会課題に関する生活者意識調査」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「社会課題に関する生活者意識調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 16 期生 亀井栞
足球现场直播,大发体育在线感染症の影響で、人が密集するような空間は避けるようになり、自宅ではできるようなオンライントレーニングやオンラインフィットネスが注目されています。今回は、オンライントレーニングをしている人に着目し、一般にスポーツジムなどでスポーツをしている人(以降、スポーツ実施者)と比べてどのような特徴があるのかという疑問を踏まえ、今回は株式会社マクロミルの市場調査メディア HoNote が行った「オンライントレーニング調査実施~身体も内面も磨き上げたい、向上心が強い人~」について紹介します。本調査は、2021 年 1 月 15 日から 2021 年 2 月 6 日にかけて、全国のマクロミルモニタ会員 15 歳-69歳の男女を対象としたインターネットリサーチ調査です。今回はこのマクロミル調べの結果の一部を紹介していきます。
オンライントレーニングを実施している人は女性が中心で、年代では特に 20-30 代に多く、未婚、もしくは夫婦のみ世帯の占める割合が高いという状況がわかりました。また年収面をみると、平均 845 万円でスポーツ実施者と比較して約 180 万円上回り、副業をしている割合も 4 割弱とスポーツ実施者と比べて 23 ポイント高いことがわかりました。このことから比較的お金や時間が自由に使える人がオンライントレーニングを行っているのではないかと考えられます。
そして、1ヶ月の行動に使用する平均金額で見ると、オンライントレーニング実施者が「習い事」や資格取得などの「自己啓発」「理美容」にかける費用は、スポーツ実施者を4,000 円以上上回る結果となりました。また、自分でスポーツをする頻度や習い事の頻度、健康維持のためのモノの購入頻度において、全てスポーツ実施者を上回り、特にスポーツと習い事では週に 1 回以上する人が 4 割前後いることがわかりました。オンライントレーニング実施者は、内面や外見ともに自分磨きにお金や時間をかけることから自分への関心や向上心が高いという特徴みられます。
続いて、オンライントレーニング実施者はテレビやWEBサイトなどメディアへの接触率も高く、SNS に関しては?自分の趣味や関心事、生活についての情報を投稿する?だけでなく、?気になる情報を検索する?ことを目的に利用している人が 33.3% とスポーツ実施者よりも 15 ポイント高い結果となりました。
本調査から、オンライントレーニング実施者は世の中のトレンドに敏感であり、ある程度お金や時間に自由のある若年層の女性が多いことがわかりました。SNS の利用方法などからも流行やトレンドに詳しく、情報を数多く持っているとうかがえることから、自分に合った行動を選択し生活を充実させることができていると考えられます。一方で、多くの情報を目にしていることから、良い情報と悪い情報に左右され、お金や時間を費やしてしまうことがあると予想されます。よって、オンライントレーニング実施者は世の中や自分自身への関心や向上心が高いが、その分情報の取り入れ方に注意して生活する必要があると思いました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
マクロミル(2021)オンライントレーニング調査実施~身体も内面も磨き上げたい、向上心が強い人~、市場メディア HoNote、
https://honote.macromill.com/report/20210421/
(最終確認日:2021/12/16)。