PBLで学部紹介のSNS展開、学年を超えたバトンリレー Part 3 「演習ⅡA」の集大成 最終講義中にTwitterとInstagramで初発信!(7/13)
6月29日の6チームによる最終発表会を終えて、「Jinsha GuidebookのSNS展開」プロジェクトは最終段階に突入しました。最終講義の前に、6チームのリエゾン(チーム間の連絡や調整を行い、プロジェクト遂行をスムーズにする役目)が、自分たちのチームの企画のメリット?デメリット?トラブル対策についてZOOMで話し合い、クラスA全体の企画として束ねるため、TwitterとInstagramを役目と機能別に一覧表を作成し整理していました。
7月13日の最終講義では、クラスA全体の企画として、TwitterとInstagramの初配信を実践しました。まず、6チームのリエゾンたちが自分のチームの見解をショートプレゼンしました。次に、主にTwitterを担当するチーム群とInstagramを担当するチーム群に別れ、クラス全体の効果的なSNS展開をまとめました。Twitterで女子高校生に人気の#と人間社会学部のオリジナル#のWタグ付けで拡散し、次に誘導したInstagramのリールやストーリー機能で少しだけ紹介し、最終的にJinsha Guidebookに確実にリーチしてもらう企画となりました。
クラスAの企画を実現するために、チーム5が作っていたTwitterのデモ画像とチーム6が作っていたInstagramのデモ画像を元に、クラスAのTwitterとInstagramの画像を作成しました。TwitterとInstagram上の文章?写真?音楽等に不適切または誤解を招く表現はないか、著作権上問題はないか、Z世代の女子高生にわかりやすい内容か、クラス全員でクロスチェックとダブルチェックを丁寧に行いました。完成した画像を講義中に人間社会学部公式学生アカウントからTwitterとInstagramで初めて配信しました。
3年生から2年生へ
Jinsha GuidebookがつなぐPBLのバトンリレー
PBLだけでなく先駆的試みPoCも実践
最終講義の総括として、担当の駒谷が、この講義で実践したPBLとPoCについて解説しました。まずPBLは、Deweyの経験主義的教授理論が端緒となっているプロジェクト学習(Project Based Learning)を指していて、今回の「Jinsha GuidebookのSNS展開」では、3年生からJinsha Guidebookのバトンを受け継ぎ、2年生が自らの意志で課題に立ち向かい、チームで協力しながら能動的かつ主体的に課題を解決し、一人ひとりのビジョンを実現したことに意義があると伝えました。
続けて、この講義はPoC(Proof of Concept)という、「新しい技術?理論?原理?手法?アイディアなどに対し実現可能か、目的の効果や効能が得られるかなどを確認するため実験的に行う検証工程」であったことも明かしました。今回6チームで、PoCの概念実証として、課題の目的とゴールを明確化し、具体的な実施内容を決定し、実証していくプロセスまで終えたことを伝えました。この講義のPoC実践は、人間社会学部として試金石であり、人類史上初の月面着陸を成功させたアポロ11号のアームストロング船長の名言になぞらえて「That's one small step for Class A, one giant leap for Jinsha!」と締めくくりました。
講義終了後に最後のリフレクションシートとして、manabaでアンケートを実施しました。その結果、クラスAの学生たちは、講義全体を振り返り24人全員が「PBL活動は、自分にとって有意義で達成感を得られコミュニケーション力を培うことができた」「4月講義開始前と7月講義終了後で比較して、自分なりに成長できた」と感じていました。自由記述では、「長い時間をかけて自分たちの提案を練り、他者の視点からフィードバックをもらい、提案をブラッシュアップすることを繰り返し、更に実践まで到達することができた」「はじめのうちは、実現性?有用性?創造性に欠ける様な提案も多かったが、文献から信頼できる情報を入手し、それをもとに現状を分析し、何が必要?重要なのかを考え、各フェーズで発生する課題を解決し続けたら、最終的に内容の濃い企画が作られていた。チーム内での最終形が完成した時はもちろん、クラスA全体の企画が形になった時には、達成感を感じた」「同じチームの人たちと授業時間内や時間外でもグループLINEで話し合ったり、毎回先生から質問されたりしたので、コミュニケーション力が飛躍的に伸びた」「グループワークへの取り組み方や、プレゼン力?創造力?コミュニケーション力など、全てにおいて成長に繋がった。大変だったが、非常に貴重な経験ができた」「発表は1年生の時も行っていたが、グループ活動は初だったので、どのように分担し全員で企画を作り上げていくのか、とても勉強になった。今回の活動を通して、自分の反省点が多く見え、弱点が浮き上がってきたことは、私の中で大きな成長であり、これから改善できるよう努力したい」と、前向きな感想が多くみられました。4ヶ月間に渡るPBL「Jinsha GuidebookのSNS 展開」のチーム活動を体験した学生たちは、確実にレジリエンス(打たれ強い心)を培ってくれました。このPBL経験を活かして、これからも人間社会学部の学生としてJinshaのメディア活動に積極的に関わってもらえたらと思います。