竹内ゼミ 「あなたはキャッシュレス社会に賛成?反対?~コロナ禍で進むキャッシュレス志向~」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「あなたはキャッシュレス社会に賛成?反対?~コロナ禍で進むキャッシュレス志向~」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 16 期生 木下ちひろ
近年キャッシュレス対応のお店が増えていて、現金を使えないお店なども存在するほどになってきています。そういったことに対する社会の意見を知りたかったため、今回、株式会社マクロミル市場調査メディア HoNote が発表された「キャッシュレス社会ついての調査~あなたはキャッシュレスに賛成?反対?~」を紹介します。
この調査は株式会社マクロミルが調査実施期間 2020 年 10 月 19 日(月)~ 2020 年 10 月 26 日(月)に「キャッシュレス社会に賛成ですか?反対ですか?理由を教えて!」というテーマで、調査されいます。なお、回答コメント数は 679 サンプルとなっています。以下ではこのマクロミル調べの結果を紹介します。
今回調査対象となった 679 名のうち、賛成派が 7 割と多数を占める結果となりました。年齢別にみると、40 代以下では賛成派が 8 割近くを占めるのに対し、50 代以上では賛成派が 65% にとどまっています。このことから、年齢が上がるにつれて、現金へのこだわりを持つ人が多く残っていることがわかります。
賛成派の評価としては、支払い時のスムーズさや会計時間が短縮できること、ポイントがつくことなどがあげられました。会計時の利便性とポイント付与のお得感が、キャッシュレスの魅力として浸透していることがわかります。また特に女性においては、賛成の理由としてコロナ感染リスクの低減や衛生面(紙幣?硬貨に触らないで済むこと)をあげる人も多く、現在の社会情勢もキャッシュレス志向に影響しているようです。反対派の意見で多かったのは、賛成派からもあがっていたセキュリティ面の不安や犯罪が増えることへの不安でした。また、キャッシュレスサービスが停電時や災害時には使えないことをリスクとして意識している人も多く見られました。
今回の調査では、半数以上の人がキャッシュレス社会に賛成しており、この需要は高まっていくと考えられます。また、キャッシュレスの普及は、ただ単に便利であったりポイント付与があるからということではなく、コロナ禍という社会情勢も影響しているというのは新しい発見でした。今後はセキュリティー対策を強化していく必要があると考えられます。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献: 株式会社マクロミル(2018)
「あなたはキャッシュレス社会に賛成?反対?
~コロナ禍で進むキャッシュレス志向~」、市場メディア HoNote、
https://honote.macromill.com/report/20201207/
(最終確認日:2021/06/11)