竹内ゼミ 「数字で見るリアル世論—郵送調査 2020—」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「数字で見るリアル世論—郵送調査 2020—」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 16 期生 田中瑠華
現代の人々が 1 日に得ている情報量は江戸時代の人々の一年分、平安時代の人々の一生分と言われ、現在は Society5.0 と言われる社会に変わりました。情報で溢れる社会ではなく、情報をどう扱っていくか問われる時代になった今、ネットは私たちの生活と切っても切れない関係を築いています。ネットなしの生活を想像すると不便という言葉が思い浮かぶような気もしますが便利になった部分がある反面、気をつけなければならない部分も増えてきました。そこで私は、現代の人々がネットに対してどのような意識を持っているのか疑問に思い調査を探しました。
今回紹介する調査結果は日本経済新聞社が報告書を公開している「数字で見るリアル世論—郵送調査 2020—」(公開日:2021/01/11、更新日:2021/01/12)です。調査の概要につきましては下記の参考文献をご参照ください。
今回の多数の調査結果の中で特に気になったのはネット情報の信頼性に関わる質問で、ネットの項目の見出しにも「インターネット上の情報を「信頼できる」とした人は 24% で、前回より 3 ポイント低下した。「信頼できない」は 2 ポイント増の 17% だった。」と書かれており、調査結果としても興味深いものであると言え、年々、人々のネットへの信頼が低くなっていることがわかりました。またその他にも個人情報の企業への提供に関することなども調査しており、その結果は興味深いものと思います。
情報そのものは手に取って触ることもまたそのものを目で確かめることができません。それゆえに、便利な部分ばかりを利用している気になり扱いが疎かになってしまっている人も多くいると思います。そして実際被害にあうことも、被害が増えていることも事実です。自分の大切な情報をワンクリックでもワンタッチでもして公開してしまったらそれを取り消すことができないこの時代、この調査においてわかった現代の人たちのネットに対する意識調査の結果をしっかりと分析していくことが重要であり、結果を踏まえてこれからの Society5.0 を構築していく必要性があるとこの記事を読んで強く感じました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社日本経済新聞社(2021)数字で見るリアル世論—郵送調査 2020—、
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/postal-mail-research-2020/。