竹内ゼミ 「糖質は「適正量」よりも「減らすこと」を意識する人が多数!糖質に関する意識調査」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「糖質は「適正量」よりも「減らすこと」を意識する人が多数!糖質に関する意識調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 16 期生 門広あみ
皆さんは「糖質制限」という言葉を聞いたことはありますか?私は去年のコロナの自粛期間中にコロナ太りし、ダイエットをしようと思い、色々ダイエットについて調べているときに、初めて「糖質」という言葉の意味を知りました。そこで、株式会社マクロミルが運営する市場調査メディアホノテが、「糖質に関する意識」をテーマに調査を実施した結果をご紹介します。この調査は、全国の 20 才-60 才の男女 1,000 名を対象に、2018 年 3 月 6 日(火)にインターネットリサーチで行ったものです。以下ではこのマクロミル調べの結果を紹介します。
まず最初に、生活者の健康意識について、「健康維持?増進のために、あなたは何を意識しますか」と尋ねたところ、最も意識されていることは「睡眠」で 76%、2 番目は「食事」で 75% でした。睡眠と食事は僅差であり、3 番目は「運動」で 58%、4 番目は「規則正しい生活」で 57% でした。このデータから、健康の維持や増進のために、75% と多くの人が、“食事”を意識していることが分かりました。
次に、今までに健康維持?増進のために“糖質量”を意識した食生活を送ったことがあるか、過去の経験を尋ねたところ、経験率は 4 割でした。この経験者における糖質量の意識の仕方を確認すると、「適正な糖質量を意識した食生活を送ったことがある」は 30%、「適正量は意識せず、糖質を減らした食生活を送ったことがある」は 73% でした。“糖質量”を意識した食生活を送ったことがある人に、その理由を尋ねたところ、男性は「ダイエット」と「生活習慣病の予防」が同率の 52% でトップ、次いで「血糖値の改善」が 28% でした。男性が糖質量を気にする理由は、「ダイエット」と「生活習慣病の予防」がメインで、中には「血糖値の改善」や「病気の治療」のためなど、“健康”面を理由に糖質量を意識した食生活を送っている方が多いようです。女性はトップが「ダイエット」で断トツの 65%、2 位は「生活習慣病の予防」43% で 1 位の「ダイエット」とは 22 ポイント差でした。また、3 位は「美容」で 32% でした。女性の場合は、「ダイエット」がメインで、男性と比較し“美容”面を理由に糖質量を意識した食生活を送っている方が多いと言えそうです。
最後に、「低糖質」という言葉にはどのようなイメージを持たれているのかの調査結果ですが、最もイメージされているのは「ダイエット」53% で、過半数となっています。次に「病気の予防?健康維持」で 38%、「病気の治療」で 10% でした。この結果を年代別に見ると、「ダイエット」をイメージする割合が、20-40 代では過半数ですが、50-60 代では半数未満と、差が現れています。また 60 代では、「ダイエット」よりも「病気の予防?健康維持」をイメージする人が過半数となっています。中高年層では「低糖質」は健康のためという認識が広がっているようです。
本調査の結果から、“糖質量”を意識したことのある人の多くが、“適正量”を意識するのではなく、糖質量を“減らす”ことにフォーカスしていること、糖質を意識する理由に男女差があること、年代によって「低糖質」に対するイメージに違いがあることが分かりました。行きすぎた糖質制限は、逆に健康への悪影響が謳われることもあるそうなので、運動?バランスの良い食事がダイエットには 1 番効果的ではないかと思いました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社マクロミル(2018)
糖質は「適正量」よりも「減らすこと」を意識する人が多数!糖質に関する意識調査、市場メディア HoNote、
https://honote.macromill.com/report/20180313/
(最終確認日:2021/06/22)。