2016年7月(その2)
環境科学?エネルギー研究室にガスクロマトグラフ装置を導入しました!
生活科学部の教員7名で「新たな生活科学研究所プロジェクト」という研究活動を行っています。
その中の一つのサブテーマとして「リサ?エネ カフェプロジェクト(Recycled Energy Cafe Project)」があります。
その研究活動のためにこの度、
環境科学?エネルギー研究室(菅野元行准教授)にガスクロマトグラフ装置を導入しました。
「リサ?エネ カフェプロジェクト(Recycled Energy Cafe Project)」とは、
スイーツの残りや、フルーツの非食用部など、カフェの廃棄物を発酵させてメタンが主成分のガスをつくることを想定しています。
この時に生成するメタンは、都市ガスや天然ガスの主成分ですので、燃料にも発電にも使用できます。
(現在の日本の電気の原料は、天然ガスが最も多くなっています)
このように、植物などからエネルギーを創りだすバイオマスエネルギーが、今注目を浴びています。
(他にも木材、廃食油、下水汚泥、紙、食品廃棄物などもバイオマスです)
このバイオマスは、地球温暖化や原子力発電の拡大を防ぐために、今後発展させなければならない再生可能エネルギーの一つです。
(他には太陽光、風力、地熱、中小水力などが再生可能エネルギーです)
(2030年には再生可能エネルギーによる発電を現在の11%から22?24%まで増やすことを政府が想定しています)
そのメタンがどのくらいできているか分析するための装置が、ガスクロマトグラフ装置(通称:ガスクロ)です。
(ガスクロは他にも、例えばガソリンの中の成分や、化粧品の中の成分を測定できる機種もあります)
装置納入の当日には、企業の方から取り扱い説明を受講しました。
環境科学?エネルギー研究室のゼミ生も一緒に説明を聞きました。
「卒研以来20年ほどガスクロを使用してきました。2000年以前はPCとつながっていなかったり、原始的な装置が多くて苦労させられました。でも、今の学生はのみ込みが早くて驚きました。」(菅野准教授)
上は最近のプランターの様子です。
違う種類の葉も見えますが、いずれにしてもこの先どうなるのか楽しみです!
以上のように、現代生活学科の「環境科学?エネルギー領域」では、
再生可能エネルギー、エネルギーや環境に関わる自然科学から、環境問題、植物の育成等の生物的な領域までカバーします。
実践女子大学にはこれまで無かった(女子大全体でも少ない)「環境科学?エネルギー領域」を1年生から思う存分、勉強してみませんか?
特に現代生活学科は少人数教育のため、1年生から様々なプロジェクトに参加することができます!