2016年9月(その2)
現代生活学科の環境?エネルギー領域の教員が、イギリスで開催された国際会議で研究成果の口頭発表を行いました
現代生活学科の環境?エネルギー領域の教員である菅野元行 准教授が、イギリスのシェフィールド大学で開催された国際会議で研究成果の口頭発表を行いました。
(以前は実践女子大でシェフィールド大学への英語研修があったとか)
もちろん、学生の皆さんが研究成果を学会発表、論文発表、国際会議発表することも積極的に支援しますので、環境やエネルギーに興味があり、意欲ある学生さんの入学を心待ちにしております。
9月にイギリスのシェフィールド大学で開催された11th European Conference on Coal Research and its Applications(第11回石炭研究とその応用に関するヨーロッパ会議)にて、現代生活学科の菅野元行 准教授が以下の題目で研究成果の口頭発表(20分)を行いました。
Additive effects of aromatic oil and SBS upon feedstock recycling of degraded polymer modified asphalt
(劣化した改質アスファルトのケミカルリサイクルにおけるアロマオイルとスチレンブタジエン共重合体の添加効果)
ロンドンのヒースロー国際空港からヒースローエクスプレス、地下鉄と乗り継いで、ロンドンのSt.Pancras駅から鉄道で2時間ほどでシェフィールド駅に着きました。
大学のキャンパスはシェフィールドの中心部(駅からトラムで数駅)にありますが、国際会議は、そこからバスで15分ほど乗った所(大学のドミトリーが団地のように立ち並ぶ中に会議場があります)です。
この国際会議には2004年の5回目から参加しています。
(偶数年に開催されますが、2012年以外は毎回、口頭発表してきました。)
この国際会議は、大学の夏休みにドミトリーの宿泊を可能としながら開催していただけるので助かります。
この会議会場のキャンパスは傾斜地に設けられ、ほとんどがドミトリーですが、このような会議場や、その裏には芝生の広場がありました。
いよいよ発表です。
今回の研究成果は前職の大学で行われた大学院生や卒研生との共同研究が主です。
高速道路や重交通道路には、路面の凹凸を防ぐために、ポリマーを添加したアスファルト(改質アスファルト)が敷かれています。
しかし、その改質アスファルトもある程度の熱で劣化することが分かってきました。
その劣化を復元しながらリサイクルするために添加物を使用しますが、改質アスファルトの種類によってはその添加物の割合を適切に制御する必要があります。
この研究では、異なる改質アスファルトについて添加物量を変化させて、最適なリサイクル機構について研究したものです。
なにしろ20分弱、英語で研究発表するので準備が大変です。
しかし、最近では時間に余裕がなく、現地に入ってから最終調整することもしばしば。
(現地の方が日本語を使うことがないので集中できます)
今回の宿泊は、会議場と同じキャンパス内にあるホテルでした。
(国際会議出席者の宿泊としても、結婚式場としても使用されているようです)
発表後には、中心部のキャンパスまでバスで移動してきました。
中心部のキャンパスまでは意外に遠くなく、自転車でも行けそうな距離でした。
シェフィールドはイギリスで人口の多い都市ですが、日本人が好んで行くような観光施設が無いためか、日本のガイドブックには載っていません。
そのため現地の地図を見ながら、別の日にはIndustrial Museumや、カテドラルを見てきました。中心部にはトラム(21世紀になってから運行されたようです)やバスがありますので、短い間に回れてしまいます。
観光地でないのが幸いなのか、とても落ち着いた雰囲気で穏やかな町でした。
カテドラルの真ん前にトラムの停留所があります。
駅からカテドラルまではかなりの登り坂ですので、徒歩ではご注意ください。
(トラムが駅の東側から出ています。すぐ乗り換えられる距離です)
下の写真は、シェフィールド市内でタクシーに乗った時のもの。
ふと見ると見覚えのある語句が。走行中に慌ててシャッターを切りましたのでぼけていますが。
ちょうど降り際だったこともあり、ドライバーに聞きそびれましたが、タクシーはすべてバイオ燃料を使っているのかもしれません。格好良いですね。
(受験生や在学生の皆さんには、Carbon Neutralの意味をいつでもお教えします)
イギリスは、エジンバラ(2004、2015)、カンタベリー(2006)、カーディフ(2008)、リーズ(2010)、ハル(2014)に次ぐ7回目でしたが、どの都市も素敵です。
もちろん、本業の研究発表も進めていきますが、また訪れたい所です。
(この後、9月後半は、今回の研究発表の内容を学術論文(英文)にまとめて投稿しました。授業開始の時期と重なり大変でしたが(汗)。)