調理実習科目「基礎調理1」
食生活科学科助手N.O
つつじが咲き誇り、暖かな陽気が続くころとなりました。
今回は、調理実習科目の中から「基礎調理1」の授業をご紹介します。
この科目は、食物科学専攻の2年生が実践女子大学に入学して初めて行う調理実習です。
家庭での食事作りに必要な調理技術の向上、食材のおいしさの追求、調理の基本的な実践力を養うことを目標としています。
実習は毎週行われますので、コツコツと技術を修得していくことができます。
4月は、まずは調理室や調理器具に慣れてもらうため、調理の基礎的な内容がメインとなります。
最近の授業では、次の内容で実習を行いました。
〇メニュー
?おにぎり(おかか)
?お吸い物(若竹汁)
?胡瓜の酢の物
?切干大根の煮物
?佃煮
一見、簡単そうなメニューに見えるかもしれません。
しかし、炊飯は文化鍋という炊飯用に作られた鍋を使用しており、強火?中火?弱火を細かく調整しながら米を炊いていきます。
間違えないように班のメンバーで何度も確認しながら慎重に作業している姿が見受けられました。
お吸い物は、昆布と鰹節で出汁を取るところから始めます。
鰹節を入れるタイミングや火力など、ちょっとしたことでも風味が変わってきます。
具材は、筍?油揚げ?ワカメを使用しました。
この回は食材数も比較的少ないほうでしたが、食材ごとで異なる切り方、味付けのポイント、慣れない作業や計算に戸惑う場面も多く、うまくできているか不安という声も聞こえてきましたが、先生に質問をするなど、積極的に実習に取り組む学生が多くみられました。
限られた時間の中ですが、実習を通して調理の技術や、効率よく進められるような動きや考え方を身につけていってほしいと願っています。
また、食物科学専攻の3年生では、実際に第一線で活躍されているシェフや先生方を外部講師としてお招きし、中国料理や日本料理を学ぶことができます。
その授業もお楽しみに、今後の授業も一生懸命に取り組んでいってほしいと思います。