ゼミ紹介 食品分析学研究室
食生活科学科教員Y.S
今回は食品分析学研究室の紹介です。
今年の本研究室には4年生が17名(管理栄養士専攻:4名、食物科学専攻:12名、健康栄養専攻:1名)所属しており、夏休み中の今も熱心に卒業研究に取り組んでいます!
当研究室では、食べ物のおいしさに関わる物質や体に良い効果を示す成分について化学的に解明することを目的として研究を進めています。様々な食品はもちろんのこと、今は食べられていませんが将来的に食材になり得る資源(未利用資源)について研究対象としています。今年は黒酢やプーアール茶などの発酵食品をはじめ、エディブルフラワー、摘果果実(おいしい果物を作るために未熟時に捨てられる果実)などについて研究しています。
では、どのように研究を進めるかというと???
(1)研究試料から目的物質(体に良い成分など)を取り出す
(2)取り出した目的物質の化学構造を明らかにする
(3)目的物質が食品に含まれる量を明らかにする
このように研究することで、
研究対象とした食品や未利用資源に含まれる機能性成分(体に良い成分)が明らかとなります。すなわち、これまで知られていなかった食品のすばらしさをみなさんにお伝えすることができるんですよ!!
次に、研究に使用している機器の一部を紹介します。
食品に含まれる成分の分析に使用する機器です。
ビタミンの量をはじめ、いろんな成分の検出できる分析機器です。
食品から目的物質を取り出す際に使用する液体を濃縮することができる機器です。
食品から取り出した成分の化学構造を解明する際に使用する分析機器です。
食生活科学科ではこのような化学的な研究をしたり、関連する講義や実験もありますので、栄養や調理だけでなく他大学の農学部や薬学部、理学部に相当する分野も積極的に学ぶことができます。
また、最近は11月の常磐祭(大学祭)での出店に向け、提供する食べ物について話し合ったり試作したり、研究以外にも楽しく仲良く活発に活動しています!!