給食実務学内実習
食生活科学科助手A.T
7月中旬となり、前期の授業も残りわずかとなりました。
じめじめとした日々が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は健康栄養専攻3年生の「給食実務学内実習」についてご紹介します。
この実習では、栄養士として集団給食を提供するために必要な知識や技術を学んでいます。また、特定給食施設の実務を理解し、班員と協力し合いながら献立作成や販売実習を行います。実際に100食を調理し、学生や先生、職員などに販売します。
食中毒が起こらないよう「大量調理施設衛生管理マニュアル」に従って調理?作業をしていきます。
野菜類は3層シンクを使用し、流水で念入りに洗います。加熱せず食べる野菜や果物はさらに殺菌を行います。
また、食中毒予防には温度管理も重要になります。
食材の中心部が75℃で1分間以上(二枚貝等ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は85~90℃で90秒以上)加熱されていることを確認しなければいけません。
中心温度計を用い、必ず温度の測定?記録を行います。
大量調理は家庭調理と異なり、扱う食材がkg単位となるため、今回の汁物(沢煮椀)は回転釜で調理をしました。回転釜は大量の材料を煮る?炒める?茹でるなどの調理には欠かせない調理機器です。
このほかにも、家庭ではないようなサイズの鍋や調理機器を使用して大量の食材を調理します。11時半には給食の提供が始まります!提供時間に間に合うように協力しながら作業をしていました。
完成した給食がこちらです!
テーマ:野菜たっぷり!彩り和食献立 (対象:小学校高学年)
?あわごはん
?赤魚の和風マリネ
?牛乳
?小松菜の煮びたし
?ひじきのサラダ
?沢煮椀
?オレンジ
今回は校内にある「SDGs菜園」で採れた立派なトマトと人参を提供していただき、それぞれ赤魚の和風マリネと沢煮椀に使用しました。
「葉っぱのついた人参を初めて見た」という学生も多く、栄養士としての食育活動への学びにもなったのではないでしょうか。
オープンキャンパスにお越しの際にはぜひ「SDGs菜園」も見学してみてください!
次回のBクラスが販売実習をして前期の「給食実務学内実習」は終了となります。
「今回は野菜の量が多く、下処理が大変だった」との感想もありましたが、実習回数を重ねるごとに調理スピードが速くなったり、知識?技術は着実に向上していますよ!!
「給食実務学内実習」は通年科目になるため、後期も給食を提供するための学習?販売実習は続きます。
夏休みには学外実習を控えている3年生!
これまでの経験を活かして学外実習に臨み、さらに成長した姿で後期に会えることを楽しみにしています!