栄養指導実習b(健康栄養専攻3年生)
食生活科学科助手Y.A
寒さの厳しい年末年始でしたが、無事新しい年を迎えることができました。
今回は、健康栄養専攻3年生の必修授業「栄養指導実習b」をご紹介します。
この実習は、栄養指導の対象者や対象集団に対して正しい知識を与え、的確な栄養指導が実施できる栄養士になるための力を身に付けることを目的としています。
この日の実習は「コロナに負けない健康的な食生活を過ごすためのアドバイス」をテーマに、6-6式討議を行いました。
6-6式討議法とは、できるだけ多くの人の発言や反応を引き出すために、6人の小グループの集まりで6分間話し合う討議法です。
まず共通のテーマを設定し、各グループに分かれての1人1分間ずつ意見を出し合います。
その後代表者がグループでまとまった意見を発表し合い、全体の討議に掛けることによって、短時間で効率よく意見交換をすることができます。
また、短時間でも全員が討議に参加できるため、話し合いに慣れていない段階でも取り入れることができ、「協力しよう」という気持ちを高める効果も期待できる方法です。
まず各グループの個人の1分間発表で出た意見を、1項目につき1枚の付箋(グループごとに色分け)に記入していきます。
本来6-6式討議は円形になって行いますが、コロナ禍ということもあり、この日は距離を取っての討論となりました。
続いて6分間で出た意見(付箋)をホワイトボードに貼っていきます。
貼る際は「意見:1日3食食べる」?「食行動」や、「意見:食事の前に手洗いうがいをする」?「感染予防」といったように、設定された8つのカテゴリ別に分けていきます。
カテゴリ分けが終わったら、グループごとにまとめた意見を全体に向けてプレゼンテーションします。
自分のグループでは出なかった意見や、カテゴリは同じでも全く違う視点からの意見など、新たな気づきや発見があり、皆さん頷きながら発表を聞いていました。
今回の6-6式討議では最終的に全体で106個もの意見が集まりました!
学生からは「自分では思いつかない意見がたくさんあって面白く、勉強になった」「コロナ禍ならではの食生活が身に付いているように感じた」「栄養士になったら仕事で6-6式討議法を活かせそう」などの感想がありました。
どんな職種でも人前で自分の考えや意見を述べること、他人の意見を聞くことは必須であり、とても重要です。
この実習では様々なテーマや場面を想定してのスピーチやプレゼンテーションを何度も行っています。
栄養士になったときに「話す力?聞く力」を活かして実践できるよう、毎回の授業を通して自分のスキルを磨いていきましょう!