食品加工学実習
食品加工学実習
食生活科学科助手E.T
2月に入り、寒さが一層厳しくなってきました。
さて、食物科学専攻3年生?健康栄養専攻4年生の「食品加工学実習」をご紹介します。
食品加工学実習では、パンやジャム、味噌、中華麺、ソーセージなどの加工食品を実際に製造することにより、食品加工の原理を学びます。
加工食品とは、食品の品質保存や有効利用、安定供給を目的として、様々な手段や方法を用いて加工、処理された食品のことを指します。
今回の授業ではアイスクリームの製造を行いました。
アイスクリームは、主原料となる牛乳や乳製品に、糖類?乳化剤?安定剤?香料などを加え、加熱殺菌後、撹拌しながら空気を混入し凍結させた加工食品です。
【原材料(約6人分)】
?牛乳 300g
?生クリーム 150g
?卵黄 1個
?グラニュー糖 50g
?バニラエッセンス 少々
〈作り方〉
① 鍋に牛乳、生クリームを入れ、焦がさないように木べらで混ぜながら70℃になるまで加熱し、火を止めてバニラエッセンスを数滴加えます。
② ボウルに卵黄、グラニュー糖の順に入れ、泡だて器で白っぽくなるまで混ぜます。
③ 2に1を少しずつ加え、ゆっくり撹拌しながら混ぜます。
③を鍋に戻し、65℃で10分間湯煎殺菌します。
凍結させる際に、休むことなく手を動かし続け、空気を程よく混入させることがポイントです。
班員同士で協力し、上手に凍結させることができました。
出来上がったアイスクリームをコーンに盛り付け出来上がりです。
食品加工学実習を受講した学生たちの感想をご紹介します。
「実際に自分たちの手で作ることで、より食品加工の原理が理解できた。」
「普段何気なく食べているものが、このようにできていたのかと毎回発見ばかりだった。」
「温度管理や材料を加える順番も重要であることがわかった。」
「加工手順だけでなく、殺菌方法や保存性の高め方なども学ぶことができた。」
私たちの毎日の食事には、加工食品も多く利用されています。
自分たちの手で作ることで、加工食品がどのように作られているのか、加工食品の様々な製造原理を実践的に学ぶことができたのではないかと思います。