ライフステージ栄養学実習
ライフステージ栄養学実習
食生活科学科助手T.S
11月に入り、すっかり寒くなってきましたね。
今回は管理栄養士専攻3年生の必修科目「ライフステージ栄養学実習」についてご紹介します。
この授業は、実習を通してライフステージ別の身体状況や栄養状態に応じた栄養管理について
理解を深めることを目的としています。
ご紹介するのは第3回目の授業です。
【新生児期?乳児期の栄養特性】をテーマとし、調乳と、月齢に応じた離乳食の調理を行います。
本日の献立
☆月齢5~6ヶ月
つぶし10倍粥、白身魚のみぞれ煮
☆月齢7~8ヶ月
豆腐うどん、洋風茶碗蒸し
☆月齢9~11ヶ月
みどり和え、チャウダーうどん
調理には離乳食調理セットを使用します。
すり鉢、こし器、すりおろし器、しぼり器がセットになっています。
調理する際の注意点は、とにかく細かくやわらかく!することです。
ひたすらうどんを茹で、お粥をすりつぶし、野菜をすりおろし...
皆さん、とても大変そうでした。
次に、試食の際に体験してもらうスプーンをご紹介します。
左と真ん中のスプーンは離乳初期に使用するもので、やわらかいシリコン製です。
口の奥に入らないようにストッパーが付いています。
右のスプーンは離乳食に慣れてきた頃に使用するものです。
先ほどのスプーンより少し硬いプラスチックでできており、一度にすくえる量が多くなっています。
このように使用する器具も、様々な工夫がされています。
完成した離乳食がこちらです。
左から5~6ヶ月(離乳初期)、真ん中が7~8ヶ月(離乳中期)、右が9~11ヶ月(離乳後期)の離乳食となっています。
月齢ごとに具材の大きさが違うのが分かりますね。
試食した学生からは「とてもやわらかい」「味が薄い」などの声が多く聞こえました。
また、哺乳瓶を使って実際にミルクを飲むことも体験します。
赤ちゃん以来の哺乳瓶に少し緊張しているような様子も見られました。
自分たちで調理し試食することで、乳幼児の食事はどうあるべきか、
作るのがどれだけ大変か学ぶことが出来たのではないでしょうか。
離乳食について学び、作る機会は家族に小さなお子さんがいない限りなかなかありません。
離乳食に限らず、ライフステージごとの食事について実際に作成し、学ぶことが出来るがこの授業の特徴です。
ぜひ、楽しみにしていてくださいね。