短大図書館学課程の授業紹介-3「児童サービス論」
短期大学部には、図書館で働く「司書」の資格が取得できる「図書館学課程」が設置されています。
今回は、図書館学課程の科目の中から「児童サービス論」(1年生?後期必修)を紹介します。子どもと本をつなぐ児童サービスは、公共図書館の重要な活動の一つです。この科目では、子どもにとっての読書の重要性、児童資料の種類と特性、地域の公共図書館における児童サービスの意義と手法について学びます。
図書館で実践されている子どもと本をつなぐ手法の一つに、「絵本の読み聞かせ」があります。この科目では、児童サービスの実践力の習得を目指して、学生たちは「絵本の読み聞かせ」にチャレンジしています。
12月の授業では、「絵本の読み聞かせ」の発表を行いました。学生は、発表日までに、提示されたリストの中から読みたい絵本を選び、以前の授業で学んだ読み聞かせのコツや練習法を踏まえて、授業中や自宅等で読み聞かせの練習を積んでいました。発表では、緊張感はありつつも、読み手の学生は練習の成果を活かして絵本を読み、聞き手の学生は絵本の中のおはなしの世界を楽しんでいました。発表後、学生たちからは、「前回の練習よりも間を意識して読むことができた。次はもっと良い読み聞かせをしたい」「持ち方や読み方などの気を付ける点を分かっていながらも、緊張してしまい、できている不安だった」「子どもたちの目線でページがめくれるようになりたい」「子どもたちの前でもやってみたい」といった感想が寄せられました。