「編集インターンシップ」が終了しました!
日本語コミュニケーション学科には、「学生が在学中に出版メディアの科目群における学びに関連した就業体験を行い、新聞社や出版社等の仕事を知ること」を目標とする学外研修「編集インターンシップ」という科目があります。
今年度は社会福祉法人日本点字図書館に赴き、5日間35時間の就労を体験させていただきました。
※障害の有無に関わらず、すべての人が読書による文字?活字文化の恩恵を受けられるようにす
るための法律「読書バリアフリー法」(正式名称「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関
する法律)が2019年6月に成立しました。当学科では、この法律に照らして「出版編集等の仕
事を知る」ための就業体験を「点字図書館」で実施することの意味や意義を鑑み、今般のイン
ターンシップ受け入れ先として社会福祉法人日本点字図書館に履修生を推薦し、受け入れが認
められました。
夏休みの暑い時期、また、未だ続くコロナ禍の期間でのインターンシップではありましたが、無事終了することが出来ました。
就労体験では、日本点字図書館の点字製作課?録音製作課?図書情報課?奥村文庫?ふれる博物館に於いて、各部署の仕事内容を学びました。
「編集?校正?校閲」に関わる体験の一つとして、履修生が共同で企画編集したパンフレット案は、レイアウトなどに修正が入り、最終的に、図書館総合展における企画「あなたも使える専門図書館2022」に於いて、奥村文庫をPRするパンフレットとして完成しました。今後、来館者にもこのパンフレットは配布され、視覚障害関係活字資料室「奥村文庫」PRの一助となる予定です。
パンフレット案を実際に作成した履修生からは、「修正点には、情報のアクセシビリティを具現化する方法が明示されており、その重要性を実感することができた」という声が上がりました。
<履修生の声>
?「パンフレットなど、公共に出るものは、"誰にでも見やすく"ということを意識しなければ
ならないのだと感じました。」
?「字体や文字のフォントがアクセシビリティに影響を与えるということを学ぶことができま
した。」
?「この「編集インターンシップ」を踏まえて、今後は、誰にでも見やすい字体や文字、色彩
に関する学びをさらに深めたいと思います。」
日本点字図書館の皆さまにおかれましては、大変お忙しい中、ご懇切なご指導を賜りましてありがとうございました。おかげさまで、5日間35時間の実りある就労体験となりましたこと、重ねて厚く御礼申し上げます。