短大図書館学課程の授業紹介-1「図書館施設論」
短期大学部には、図書館で働く「司書」の資格が取得できる「図書館学課程」が設置されています。学科の科目に加えて図書館学課程の科目を履修すると、大卒業時に「司書」の国家資格が得られます。
図書館学課程の科目の中から「図書館施設論」(2年生?前期選択必修)を紹介します。この科目担当は、建築士である畠山先生です。
図書館の施設は、図書館サービスや活動を展開する場として重要です。2年生が履修する「図書館施設論」では、図書館が立地する地域計画や建築計画、図書館づくりの流れその他の構成要素について学び、1年生で学んだ図書館学の知識を深め発展させます。
この科目の中で、日野市立図書館(東京都日野市)、武蔵野プレイス(東京都武蔵野市)、国際子ども図書館(東京都上野公園)の3つの施設を見学しました。このうち国際子ども図書館では、同館の勤務経験のある橋詰先生の先導で施設内を見学してまわりました。同館のレンガ棟という建物は、明治時代に帝国図書館として建てられたもので、近年になり昔の建物の原形保存に努めながら改修が行われ、2000年に国際子ども図書館として開館した施設です。このような施設見学を通して、学生にとっては、図書館の現場を知り、教室で学んだ事柄が実際にどのように行われているかを深く理解する機会となりました。