竹内ゼミ 『生活における花の取り入れ方に関する調査(2023 年)』の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:『生活における花の取り入れ方に関する調査(2023 年)』の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 19 期生 中山実咲
私は花を観賞したり写真に撮ったりすることが好きであるため、人々が花をどのように生活に取り入れているのか興味をもちました。そこで、マーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが実施された「生活における花の取り入れ方に関する調査(2023 年)」から特に気になった部分を紹介いたします。この調査は、2023 年 3 月 10 日~12 日に全国 20~69 歳の男女、1,100人を対象にクロス?マーケティングセルフ型アンケートツール「QiQUMO」を使用したインタネットリサーチの方法で、普段の生活でのお花との関わりや取り入れ方、購入シーン、思い出、もらった時の気持ちなどについて尋ねたものです。
私は以前から日本の四季を楽しむ要素のひとつに人々と花の関りが大きいのではないかと感じていたため、日常で花を取り入れている人は多いのではないかと予想しました。今回の調査結果によると、実際に普段の生活にお花を取り入れている人は 47.5% と半数近く、取り入れ方は「近所でお花が咲き始めたのを楽しむ」、「庭のお花を眺める」、「鉢植えのお花を育てる」が上位にあがっていることがわかりました。年代別では、60 代は「庭のお花を眺める」、「鉢植えのお花を育てる」、「庭でお花を育てる」が他の世代に比べてきわめて高く、20 代は「香水やフレグランスでお花の香りを楽しむ」が高いことがわかりました。
次にお花の購入シーンに関する質問に対しては、全体で「誰かの記念日のお祝いのとき」、「なんとなく飾りたくなったとき」、「お見舞いのとき」が高く、年齢別の特徴として 60 代は、「お見舞いのとき」、「店頭できれいな花をみたとき」、「好きなお花の季節に」が全体より5ポイント以上高いことがわかりました。
この調査結果から、花の購入シーンや生活での取り入れ方は 20 代と 60 代では違いがあることがわかりました。特に、花の購入シーンでは 50 代から 60 代の人のほうが若い世代よりも、店頭できれいな花を見たときや日常的に花を購入している人が多いという結果が興味深いと思いました。日常生活で花を取り入れたり、季節の花を意識して見たりすることで、生活が少し鮮やかになると感じます。今回ご紹介した調査結果から、花が人々の日常にどれほど深く根ざしているか明らかになりました。また、異なる世代がそれぞれのスタイルで花を楽しみ、購入する理由も多様であることがわかりました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「生活における花の取り入れ方に関する調査(2023 年)」
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230315flower/
(最終確認日:2024/07/07)