高橋ゼミ3年生 カンボジア?フェス訪問記
5月3日、快晴の夏日に、代々木公園で開催された恒例のカンボジア?フェスティバルに行ってまいりました。カンボジア文化にふれ、在留カンボジア人と言葉を交わすことが目的の校外実習です。まず、フェス自体の感想がこちら。
フェスの規模がとても大きく、物を売ったりするスペースだけでなく、お坊さんのいる簡易的なお寺のようなブースや、海外にお金を送金するようなサービスを行っている所もあって興味深かったです。(今)
カンボジア?フェスでは現地の料理や伝統舞踊などを直接に見ることができ、実際にカンボジアに行ってみたくなりました。(北仲)
カンボジア人の他、若者、ファミリー、シニア世代までの日本人、その他欧米系の人々もいて、思ったより客層が幅広かったです。また、屋台の料理を買ってカンボジアの食文化の一端を知ることができました。たとえば、カンボジアのお粥「ボボー」は、もやし入りで胡椒が効いていて日本のお粥とは違い、面白いと思いました。(佐々木)
食べ物としては、お粥の他、米粉麺クイティウ、バナナ入り/豚肉入り粽、カンボジア?サンドイッチ、サテ、牛肉の串焼き、チャカチャン(お菓子の一種)、マンゴーソーダなど、目一杯味わいました!
ゼミ生たちがお話を聞いたカンボジア人の一部をご紹介します。
A チャカチャン(=カンボジアのお菓子の一種)を売っていた男性:
日本には仕事をするために8年前に来ました。毎年このフェスで出店。大阪にいたことがあるから、関西弁も話せるよ。
B 友人と遊びに来た20代男性:
中部コンポンスプー州出身。カンボジアで日本語学校に通って勉強。武蔵小杉に住んでいて、近所にも友人が6人ほど。このフェスには毎年友人と遊びに来ます。普段はビルの清掃員。
C カンボジア労働省に務める、フェス?ボランティアの20代男性:
中部コンダル州出身で、日本に来て7年。以前、日本の大学に通っていました。このフェスには毎年ボランティアとして参加しています。今、本厚木在住。6月に、神奈川県にカンボジア村が開設されますよ。
D カンボジア工芸品の籠と編み物の店番をしている20代前半のフェス?ボランティア(長い黒髪にメイクの男性):
日本の大学を卒業して、現在就活中。今は、クメール語(=カンボジア語)と日本語の通訳をしています。この編み物の黄色のモチーフはね、カンボジアのシンボルの花で、ロムドゥオルというんですよ。
E 留学生キッチンの売店で働く20代の男性:
東北大学3年で、土木専攻です。ここ、留学生キッチンは、日本のいろいろな大学に留学しているカンボジア人学生ボランティアが毎年出店しています。ぜひ、一度カンボジアにも行ってみてくださいね。
F 写真家キム?ハク氏の写真展の宣伝ブースにいた女性(鮮やかな黄色の伝統衣装に赤い爪が印象的):
私は難民として1987年に来日。もう30年以上になります。今は、カンボジアと日本を行ったり来たりの生活です。日本定住カンボジア難民に関わる団体の仕事をしています。難民が生まれることは良くないこと。こんなことは、私たちの代で終わりにしなければなりません。
初対面のカンボジア人とどれくらい会話できるかドキドキだったゼミ生ですが、意外と話がはずみ、カンボジア人のやさしさにふれることができました!
日本に来てよかったことや困ったことなど、日本に住む外国の方のリアルな声が聞けて良かったです。(吉井)
とても優しく、親しみのある人たちばかりでした。初対面にも関わらず、具体的に話を聞かせてくれて、もっと詳しくインタビューをしてみたいと思いました。学生ボランティアの方にお話を伺っている時に、他のボランティア留学生の方たちが話に入りたそうにしているのを感じ、これからもっと留学生との交流の場が増えるとお互いの理解にも繋がり、このような機会がさらに増えればいいと感じました。(北仲)
海外の方と話す時の日本語は回りくどい言い回しをせず、端的に質問をすると理解してもらいやすく、相手も答えやすいと感じました。でも、話しかける前にアイコンタクトをとるなど、相手を驚かせないような配慮はしました。(今)
外国人の人と話すことは普段ほぼなかったので緊張しましたが、私たちが質問で少し考えたりしても待ってくれたり、聞き取れなかったりするともう一度分かりやすく教えてくれたりしてくれてとても優しいなと感じました。(呉竹)
言葉だけで伝わらない時も、フィーリングとかボディーランゲージで会話できると気づきました。(酒井)
とても日本語が上手な人が多かったことに驚いたとともに、どんな理由であっても日本を気に入って住んでくれているということがとても嬉しかったですし、カンボジアについて語る姿から、彼らの母国であるカンボジアへの愛も伝わりました。(横田)
同世代の留学生からは、実践女子大学について質問してもらえて嬉しかったです。(佐々木)