高橋ゼミ 微笑みの国、カンボジアに行ってきました! (その2)
2023年12月23日~28日に実施したカンボジア文化交流研修旅行報告「その2」です。
私たちは、王立プノンペン大学外国語学部日本語学科を訪れ、3年生のクラスに参加させていただきました。授業テーマは、図表を使った数量表現とのことだったので、私たちは、前もって作成した、日本の戦後の合計特殊出生率の推移、および少子高齢化に関するスライドを使用してプレゼンをしました。出生率が急落した「ひのえうま」の年(1966年)の背景説明がたいへん難しかったです。
その後は、グループに分かれてグループトークをしました。日本語を学びたいと思った理由を尋ねると、日本のアニメが好きだから、日本語の表現が好きだから、日本人はカンボジアの支援をしているからという意見があり、話し方や表情から、日本について強い興味関心を抱いているということが伝わりました。みなさん、「日本語は難しいです。全然できないです」と言っていましたが、助詞の使い方や動詞の活用が正しくできていて、円滑にコミュニケーションが取れていたため、日本語を一生懸命勉強している姿勢が伝わりました。
私たちは、カンボジアに到着した時、とても暑いと感じましたが、カンボジアでは12月が一番涼しい時期だそうです。タケオ州に行った日の朝、風がやや強かったのですが、「寒いね~」と言っているお爺さんがいて、驚きました。でも、雪の降らないカンボジアに住む人々が冬に憧れを感じていることも分かりました。グループトークの時、スキーや雪だるまの話をすると目を輝かせて聞いてくれました。機会があればぜひ日本に来て日本の冬を体験してほしいです!(中村)
最終日に、プノンペン市内の一般家庭で夕食をご馳走になる機会がありました。家主のキムリアンさん/チェーンさんご夫婦、子ども夫婦、孫、他の親戚の方々など多くの方が出迎えて下さいました。カンボジアでは色々なレストランに行き、様々な料理を楽しみましたが、お料理上手と親戚中で知られているというチェーンさんのこの手料理が一番美味しかったです。作って下さったお料理の数々は、カンボジアならではの独特の食材やスパイス類が使われていました。また、デザートにミエン(龍眼)と呼ばれる果物を食べました。この果物は、日本では見たことがなく、見た目はライチが薄茶色になったような感じですが、手で皮を剥いて食べてみると、味は葡萄みたいでたいへん美味しかったです。
食後、お家の中をみせてもらいました。今回お邪魔したお家は、集合住宅の一戸ですが、日本とは大きく違う点がいくつかあります。まず、ここは3階までの縦割りで分譲されているタウンハウス型の住宅で、カンボジアではその形が普通だそうです。各部屋の面積が大きく、部屋ごとにバスルームがありましたが、バスタブはついていませんでした。また、建物全体の共用の出入り口やロビーはなく、団地内の通路から直接各戸の1階の部屋に入ります。カンボジアでも屋内では靴を脱ぎますが、玄関というスペースがないなど、カンボジアと日本で違いがあり、興味深かったです。
残念ながら、キムリアン/チェーンご夫妻とは言葉が通じず、直接お話できませんでしたが、英語が上手な親戚の方と、少しおしゃべりができました。そのうちの一人は、王立プノンペン大学工学部でITを学んでいる学生さんで、日本にいつか必ず行く、と言っていて嬉しかったです。
普通の観光旅行だと、今回のように個人宅を訪問したり、手料理をご馳走になったりする機会はありませんが、今回の研修旅行では得難い体験ができて、たいへん幸運でした! (新名)