竹内ゼミ 「防災に関する調査(2023 年)備え?実践編」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「防災に関する調査(2023 年)備え?実践編」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 18 期生 田地 美月
9 月に関東大震災の発生から 100 年を迎え、近年、災害が様々な場所で発生していること、いつ起こるかが予測できないということから防災への意識はどう変化しているのか興味を持ちました。
私が今回紹介する調査はマーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが調査を行う「防災に関する調査(2023 年)備え?実践編」(出典は下記の参考文献を参照)です。この調査は、2023 年 7 月 14 日~16 日に行われ、防災への備えの実施や準備していて良かったものや備えておけば良かった?後悔したもの、防災訓練の必要性などの項目を、全国 20-79 歳までの男女 3,000 名を対象に行われました。
調査記事の冒頭に書かれている[災害への備え]では、自然災害に対する家庭内の備えについて「しっかりできている/どちらかといえばできている/どちらともいえない/どちらかといえばできていない/全くできていない」の 5 段階できいたところ、「しっかりできている」と「どちらかといえばできている」をあわせた『できている』は 17% となり、「どちらかといえばできていない」と「全くできていない」をあわせた『できていない』は 45% となり、特に若年層で『できていない』と回答した人は半数を超えた結果ということがわかりました。そして、物の備えとして最も備えている人が多かった「懐中電灯?ランタン」でも 45% と半数に届かず、突発的な自然災害への家庭内の備えは脆いといえる結果ということがわかりました。
さらに今回の調査項目の中で特に気になった防災対策セットや備えるものを紹介しますと、避難時に持ち出せる「防災セット」の用意をしている人は 37% であり、またそれを置いている場所は玄関付近が最も多く、39% でした。災害時に「準備しておいて良かったもの」、「備えておけばよかったと後悔したもの」を自由回答で調査した結果では、いずれも「飲用水?食品?生活用水(特にトイレ用)」「懐中電灯?ランタン」「乾電池?モバイルバッテリー、発電機」「カセットコンロ」「ラジオ」「現金」などが上がったと紹介されていました。このことからインフラ整備が戻るまでに時間がかかる、連絡が取れないといった不安になる点からこれらは必要なものだということもわかりました。
本調査からいつ起こるか予測ができない災害に対し、最低限でも防災対策をしておく必要があると感じました。私自身、防災グッズの対策ができておらず、今回どのようなものがあればいいのかを知るきっかけになりました。持ち歩きしやすい自分なりの防災セットを用意したいと思います。
その他、調査の図表、詳細につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「防災に関する調査(2023 年)備え?実践編」
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230808bousai/
(最終確認日:2023/11/15)