竹内ゼミ 「熱中症に関する調査(2023 年)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「熱中症に関する調査(2023 年)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 18 期生 廣瀬 萌奈
7 月になり暑くなってきますので暑さ対策について興味が湧きました。そこで今回、熱中症に関する調査を紹介します。
今回、私が紹介する調査は、マーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが実施、結果を公開されている「熱中症に関する調査(2023 年)」(出典は下記の参考文献を参照)です。本調査は 2023 年 6 月 9 日(金)~6 月 11 日(日)にかけて全国 47 都道府県の 20 歳 -69 歳の男女 1,100 人を対象としたインターネットリサーチ調査です。今回の報告では記載されている調査のうち、特に気になった「熱中症が気になり始める時期」「実際に熱中症の対策を行っている時期」「熱中症と感じたときに取る対応 TOP 8」について紹介します。
熱中症が気になり始める時期については、7 月が 36.0% で続いて 8 月が 24.6%、6 月が 21.7% となっています。実際に熱中症の対策を行っている時期に関する質問では、「8 月は 64.5%」と最も高く「7 月は 64.0%」、「6 月は 29.9%」となっています。そして、2022 年の平均気温は「8 月が 27.5℃」、「7 月が 27.4℃」、「6 月が 23.0℃」となっていて気温に比例して対策する人が増加する傾向でありました。しかし湿度が最も高く気温も第 3 位に高い 9 月は熱中症対策を行う人は 40% を切っていることが分かりました。熱中症と感じたときに取る対応 TOP 8 に関する質問では、「水を飲む」が 62.8% と最も高く、続いて「涼しい場所に移動する」が 55.5%、「スポーツドリンクを飲む」が 48.2% となっていました。「扇風機にあたる」は意外にも第 7 位で 30.5% という結果となっています。
本調査から、6 月から 7 月にかけて気温が約 4℃ 上昇するのに比例して、熱中症対策を行い始める時期も 6 月から 7 月で約 30ポイント以上上昇していることが分かります。またその対策として最も多いのが水を飲むことで次いで涼しい場所に移動することが上がっています。しかし扇風機にあたることは第 7 位に上がっており、風にあたることの優先順位は低いことが分かりました。
今回の調査結果を踏まえ、7 月からは気温がどんどん上昇しそれに伴い暑さ対策をする方も増えることが予想されます。7 月はまだ授業があるため登下校では暑くなるので水分補給や日傘などでの対策を行いましょう。また 9 月は暑さが少し落ち着きますがまだまだ気温湿度共に高いので、気を付けることを心がけましょう。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「熱中症に関する調査(2023 年)」
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230614heatstroke/
(最終確認日:2023/07/06)