竹内ゼミ 「春の買い物に関する調査(2023年)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「春の買い物に関する調査(2023年)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 18 期生 松浦 里紗
春になると無性に出かけたくなったり、新しいものを買いたくなったりしませんか?そういった経験があるという方もいらっしゃるかもしれません。私はよく人間観察をするのですがやはり四季によって人々の服装や小物、メイクの色が変化している様子を目にします。特に春になると、多くの人が落ち着いた色から明るい色へと変わっていきます。そうした現象を眺めているうちに、季節ごとに欲しくなるものが変わるのではないかという疑問を持ちました。そこで今回、私は、マーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが実施、結果を公開されている「春の買い物に関する調査(2023年)」(出典は下記の参考文献を参照)を紹介します。
株式会社クロス?マーケティングが「春の買い物に関する調査(2023)」 を行いました。こちらはインターネットで、全国20-69歳の男女に聞いたものです。調査期間は今年の 3/31 と 4/1 で、有効回答数は 1,100 サンプルです。
春(3 月?4 月)になるとつい買いたくなるものは男女ともに「洋服」が最も多く、全体で 35% です。次いで靴やバッグ、帽子などファッション小物が約 23% でした。男女別に結果を考察する女性は洋服やファッション小物の回答が多い一方、男性はファッション周りの次にガジェット系があげられました。そのガジェット系は、 Apple Watch や Wi-Fi ルーター、スマホケースなどでした。
買いたくなる理由として全体の 4 割が気分を一新したくなるからと回答しています。女性は「春の陽気を感じて出かけたくなる」と「春色のアイテムが好き」が高いです。気温や気圧の影響で体の不調が少なく快適に過ごせることも、外出したくなる要因が絡んでいるのではないでしょうか。また、新鮮な気持ちになれる春色のアイテムを手にして気分を一新させたくなるのかもしれません。
一方で、男性は「新生活に合わせていろんなものを揃えたい」という声が高かったです。学生であればやはり、新しい学年に上がることで必要なものが増えます。社会人の方々は仕事の生産性?生活の充実度を上げることを考え、新しいものを手に入れようとするのではないでしょうか。
データより、女性は感情的な要因で行動を起こすことに対して、男性は論理的な要因で行動を起こしていました。男女共通している点では春になるとなにかを手に入れたくなる点や、第一印象が変わる新しい衣類を手に入れる点などでした。
これらの調査より、男女では物を買う要因が異なること、新しい職場や学校、新学期が始まることをきっかけに、購買行動をとる人が多いようです。春は人々の行動意欲が高まることから商品の売り上げが上昇したり、ショッピングモール等の商業施設の入店者数が増加したりすることが考えられます。
その他、調査の図表、詳細につきましては、下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「春の買い物に関する調査(2023 年)」
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230405spring/
(最終確認日:2023/05/07)。