竹内ゼミ 「コンサート?舞台に関する調査(2021年)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「コンサート?舞台に関する調査(2021年)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 山口瑞友
コロナ禍によって大規模イベントの開催に制限がかかったり、イベントが開催されること自体が減少しました。しかし、2021 年 11 月から大規模イベントを開催する際の人数制限が緩和されました。そこで、コロナ禍により大規模イベントに参加することへの意識に変化があるのではないかと考え、今回、株式会社クロス?マーケティングが実施、結果を公開されている調査を紹介することにしました。
この調査は株式会社クロス?マーケティングが、全国 20 歳~69 歳の男女を対象にコンサート?舞台に関する調査を実施しました。調査方法はインターネットリサーチ、クロス?マーケティングセルフ型アンケートツール「QiQUMO」(キクモ)を使用しました。調査実施期間は 2021 年 10 月 29 日(金)~10 月 31 日(日)、調査サンプルは 1,100サンプルでした。今回は掲載されている調査結果のうち、特に気になりました結果を紹介します。
調査の結果、制限緩和後のイベントへの参加?鑑賞意向は「これまで我慢していた」が 3 割、そのうち「これまで我慢していたので、行きたい」が 13.8%、「行きたいが、周りの目があり躊躇している」が 5.1%、「行きたいが、引き続き自粛する」が 10.1% でした。一方で「コロナ禍が完全に鎮静化するまで行きたくない」が 11.5% と、イベントに参加したいが、コロナや周りの目を気にしてしまい行けない人が多いことが分かりました。
また、制限解除後に行きたいイベントのジャンルを聞いたところ、「ロックやボップスのコンサート?ライブ」が 42.0% と最も多く、「音楽フェス」が 30.0% と 2 番目に多いことが分かりました。コロナ禍でライブ配信が普及しましたが、コンサートやライブ、フェスなどは現場でしか味わえない迫力や雰囲気があるため、ライブ配信よりも生で演者の演奏やパフォーマンスを見たいと思う人が多いのではないかと考えられます。また、リアルのイベントに行くときに気を付けることは「マスク着用の徹底」が 74.0%、その他にも、感染予防対策に関する項目が高いため、制限緩和後もコロナへの感染予防意識が高く保たれていることが分かりました。
本調査から、イベントの制限が緩和されてもイベントに参加したい人より、コロナや周囲の目を気にして、参加を躊躇する人の方が多いことが分かりました。一方、イベントに参加している人の感染対策の意識はとても高いことも分かりました。今後、会場での感染対策の徹底や安全性が理解され、さらに感染者が減少すれば、コンサートやライブ、フェスなどのイベントに参加する人は増加していくと考えました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「コンサート?舞台に関する調査(2021年)」
https://www.cross-m.co.jp/news/release/20211104/
(最終確認日:2022/05/31)。