竹内ゼミ 「ファッションに関する調査(2021)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「ファッションに関する調査(2021)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 根津早弥花
近年では足球现场直播,大发体育在线の影響から、人が集まる場所への外出を控えて家で過ごす、いわゆる「おうち時間」が増加しました。リモートワークを導入する企業も増え、ますます外出する機会が少なくなっています。人と会うことが少なくなったことにより、服の購入の仕方はコロナ禍以前と比べてどのように変化したのでしょうか。そこで今回は株式会社クロス?マーケティングが 2021 年 8 月に発表した「ファッションに関する調査(2021)」を紹介します。この調査は全国の 20 歳~ 69 歳の男女を対象にインターネットリサーチを用いて行われました。リモートワークが普及しつつある今、ファッションアイテムの買い方や選び方がどう変化しているのかという調査になっています。以下株式会社クロス?マーケティング調べの一部を紹介します。
服やファッションアイテムを購入するときに想定する使用シーン(複数回答)では「家の中で日常的に着るものとして」という回答が 44.6% で 1 番多く、続いて「近所にちょっとした外出をするときに」が 29.1%、「カジュアルでも出勤着としても使えるように?が 28.7% でした。そして?繁華街までお出かけするときに」という回答は 10.5% と少なくなっていました。外出のためよりも家の中やちょっとした外出などにラフに着ることができるシーンを想定した服やファッションアイテムを購入するようになったことがわかりました。
次に 1 年間のファッションへのお金のかけ方における変化(複数回答)について、1 番多かったのは「服にお金をかけなくなった」が 23.1% でした。その中でも女性が 29.3%、男性が 16.9% と男女で大きく差がつきました。このことより男性よりも女性のほうがコロナ禍で新しいファッションアイテムを購入することに興味がなくなっていることが窺えます。続いて「スニーカーなど歩きやすい靴を買うようになった」が 12.3%、「服の断捨離を行った」や「かっちりしたものより過ごしやすいゆとりのある服を買うようになった」という回答も上位に上りました。
これらの調査結果からコロナ禍でのおうち時間やリモートワークの増加により、ファッションにお金をかけなくなり、オフィスカジュアルといったかっちりしたものではなく、家にいるときやちょっと外出するときのためのラフでゆとりのあるファッションアイテムが好まれている傾向があることがわかりました。その理由として外出することが少なくなり人目につくことが減った結果、自らが快適に過ごすために服を選ぶようになったからだと考えました。そしてファッションのカジュアル化が進んだことにより、今後も服やファッションアイテムを購入する際に「リラックス感」が求められ、ヒールのない靴や着心地の良い服などの流行は続いていくと予想されます。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「ファッションに関する調査(2021)」
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20210825fashion/
(最終確認日:2022/04/24)。