竹内ゼミ 「独身男女の結婚に関する意識の前年比較調査」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「独身男女の結婚に関する意識の前年比較調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 16 期生 藤橋美香
私は晩婚化や少子化が進んでいる現状にあるからこそ、独身男女は結婚に対してどういった考えを持っているのか、またコロナウイルスによって人と直接関われる機会が減少していますが、結婚意識に影響はあるのか疑問に思っていましたので、関連のことを調査しています株式会社オーネットが公開している調査結果を紹介いたします。
今回紹介します調査は、株式会社オーネットが「独身男女の結婚に関する意識の前年比較調査」を発表したものです。この調査では、全国の 20 歳- 34 歳独身男女 1,329 人を対象に 2020 年 7 月 14 日(火)-2020 年 7 月 17 日(金)にインターネットを利用したクローズ調査で尋ねています。以下、2019 年と 2020 年の調査結果を比較しつつ、株式会社オーネット調べの結果を紹介します。
調査結果では、独身男女の結婚に関する意識について紹介されていますが、その中でも特に気になったのは、男性の「結婚したい」という意識は2019 年よりも 2020 年の方が高くなり、不安定な社会情勢等を理由として少し先のタイミングで結婚をしたいという意識を持つ人も男性の中には多くいる点です。女性においては結婚意識の高まりは男性よりも高く、また結婚希望時期についても早く結婚をしたいという意識が 2019 年よりも2020 年の方が高くなっていることが明らかになりました。コロナ禍を経験したことによりこのような変化が 1 年で起きているといえます。以上のことから、男女間で結婚希望時期に違いは生じているものの、男女ともにコロナ禍を経験して結婚への意識が高まったことが分かりました。
本調査の結果から、コロナウイルスにより人と会ったり話したりする機会が減少した寂しさから男女共に心の拠り所を求めているという印象を持ち、男女間の結婚希望時期の違いから男性よりも女性の方が寂しさを感じているのではないかと考えました。コロナウイルスは経済や人々の生活だけでなく結婚意識にも影響を与えていることを知り、マイナスに捉えることが多いコロナウイルスではあるが、そういった結婚意識向上が晩婚化、少子化を止めてくれるかもしれないと感じました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社オーネット(2020)
独身男女の結婚に関する意識の前年比較調査、
https://onet.co.jp/company/release/2020/20200721.html
(最終確認日:2021/07/01)。