竹内ゼミ 「若者の実態調査(2021年)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「若者の実態調査(2021年)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 16 期生 澤田咲里
ニューノーマル、ウィズコロナといわれ新しい生活様式になっていく中、若者の生活意識がどのように変化したのか興味を持ったことから、私は今回、株式会社クロス?マーケティングが実施した「若者の実態調査(2021年)」の調査について紹介します。
この調査ではコロナ禍での大学生、会社員、非正規それぞれの「時間の余裕」「こころの余裕」についての 1 年の変化を調査したもので、1 都 3 県、18 歳-29 歳の男女を対象に LINE リサーチにて行われました。
調査の結果、時間の余裕ができたと回答する人が計 6 割だったのに対し、こころの余裕ができていないと回答した人は約半数ということがわかりました。こころの余裕について大学 1年生-会社員 6 年目、非正規などで、「できていない」「あまりできていない」と回答した割合で見ますと、大学 1 年- 3 年生は約半数が選択されており、会社員 1 年目は今回の年次で最も高い 56% という結果になっていました。非正規でもこの割合が 54% になっています。加えて、大学生ベースのかなりインドア派はこころの余裕ができたと感じている一方、どちらかといえばインドア派、どちらかといえばアウトドア派はできていないと回答する人の割合が高くなっており、年齢層が同じでも環境やインドア派アウトドア派によってこころや時間の余裕ができているかどうかの状況が違っていることがわかりました。また、今年新しく始めたいものに会社員は1位に趣味、2位に貯金?貯蓄となっていることに対して、大学生はこころの余裕ができた人は趣味、貯金?貯蓄と続きますが、できていない人は貯金?貯蓄が一位になり、趣味はやや順位が低くなっていました。
今回の調査から、外出する機会が減ったことで自由時間は増えたものの、新しい生活スタイルへの順応や状況の変化に戸惑う若者が増えていることがわかりました。また貯金?貯蓄を考えている若者が多いことから、コロナ禍でより将来に不安を感じているのが垣間見え、先の分からない状況の中で、柔軟に対応する力が求められてきているのだと感じました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング 若者の実態調査(2021 年)、
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20210219wakamono/
(最終確認日:2021/04/26)