総合演習(健康栄養専攻4年)
食生活科学科助手M.S
今回は健康栄養専攻4年生の授業「総合演習」についてご紹介いたします。
この授業では、今まで学んできた知識を活用し、自ら食や健康に関する調査や活動に取り組みます。
その中でも今回は「農作物演習」についてご紹介いたします。
履修者のうち農作物を育てたい学生に参加してもらい、継続的に農作業を行います。
今年度は4名の学生が参加しました。
まずはどんな野菜や果物を育てたいか話し合います。野菜や果物には旬があるので、いつ何を育てるのか年間計画を立てます。「収穫した野菜でカレーを作りたい」など様々な意見が出ていました。
次に苗や種を購入し、植えていきます。
苗や種を植える前には雑草を取り、土に腐葉土などを混ぜ合わせます。
この作業は想像よりも重労働ですが、良い野菜を育てるためには大切な作業です。
野菜を育てる土台作りも大変なことを学べたのではないでしょうか。
その後は定期的に水やりや雑草取りを行います。
伸びてきたツルは支柱で支え、一つひとつの実に十分に栄養がいくよう芽かきを行います。
図書館で借りた農作物の本を参考にし、丁寧に畑のメンテナンスを行っていました。
台風が来た翌日に野菜の心配をしている学生の姿を見て、日々成長を見ている野菜に愛着が湧いているのだと思いました。
ついに収穫です!
愛情をもって育てた夏野菜は、たくさん収穫することができました。
収穫した野菜は調理をしてみんなで美味しく食べました。
収穫したバジルでジェノベーゼソースパスタ、夏野菜の天ぷらやカレー、そしてかぼちゃグラタンなど様々なものを作りました。育てた野菜を使用した料理は一段と美味しかったのではないでしょうか。
大収穫な中、思うように育たない野菜や果物もありました。
原因を考えながら秋冬にはどんな野菜を育てるのか楽しみにしています。
農作物を育てることを通して、収穫までにかかる労力や野菜に関しての知識を得ることができたのではないでしょうか。この経験が食育など様々な場面で役立つと嬉しいです。
今回は「農作物演習」についてご紹介しましたが、他にも「総合演習」では礼法や茶道など、社会人としてのマナーも学ぶことができます。
また、自分の好きなテーマを探究する学生も多くいます。自ら調べ、経験することで新たな発見があるかと思います。
4年生最後の学生生活を有意義に過ごしてほしいと思います。