<特集>新しい日野と渋谷、未来へむけて 1
創立120周年を迎えるにあたり、教育環境を整備?充実すべく始まった「創立120周年記念整備事業」。
2キャンパス化と共に新たな学園生活が広がっています。
渋谷に回帰。創立120周年記念館での学びがスタート!
2014年4月13日、中学校高等学校の桃夭館の桜講堂にて大学、短期大学部の入学式が執り行われました。
約30年ぶりに渋谷に戻ってきた大学?短期大学部の校舎はかつて常磐寮があった場所に建てられました。下田歌子先生が皇室の御料地を借り受けて新しい学び舎としたゆかりの深い土地に建つ新キャンパスは、先進的な佇まいを持つ17階建の高層建物。9層吹き抜けのアトリウムを取り囲むように
教室やラウンジが配置されています。
この渋谷では、学生たちの新鮮な気持ちと共に、新しいキャンパスライフが始まっています。
新しいキャンパスはいかがですか?
「ガラス張りの教室(写真左)は外から見えるので、緊張感があっていいです。中は、開放的で広く感じるので快適だと思います。」
「トイレ(写真右)がきれいで、化粧スペースが広くとってあるので使いやすいです。さすがは女子大です。卒業まで過ごせると思うとワクワクします。」
人間社会学部人間社会学科3年 Nさん、Wさん
運動場や体育館で、中学生?高校生の活動は伸びやかに
2014年10月11日、秋晴れの中、中高の運動場で中学校運動会が開催されました。
2011年から2013年の3年間は工事の関係で、駒沢オリンピック公園総合運動場の体育館をお借りしての実施でしたので、中学生の誰もが初めての体験。どこまでも広がる空の下で、伸び伸びと競技に臨んでいました。
沸き起こる生徒の歓声は、創立120周年記念館にも届き、授業の合間に中高の卒業生らしい大学生が、懐かしそうに1階のテラスから観戦している姿が印象的でした。
また、伝統のメイポールダンス「花をたたえて」も一新。ポールを新しく作り直し、音楽も卒業生であるシンフォニック?キイボード奏者の曽根裕子氏が楽譜のない状態のテープから音源を作り直してくださいました。運動会当日には、曽根氏も臨席くださり、新たに生まれ変わったメイポールダンスを中学3年生が披露することができました。
新しい伝統が、また一つ、後輩へと受け継がれていきます。
竣工から3年経った創立120周年記念体育館にある三つのアリーナは、授業、部活動、各種行事に活用されており、「ときわ祭」でも運動部の対抗試合や演技披露に使われています。
日野は進化。2期整備計画により、先進が揃う
文学部と人間社会学部が渋谷に引っ越しを終えた日野キャンパス。創立120周年記念整備事業2期日野校地整備計画が2014年春にスタートしました。まず、桜ホールの学生食堂(a)。4館2階のテーブル?椅子を移動し、装い新たにメニューも一新。4月にリニューアルオープンを迎え、日野キャンパスの食堂は、桜ホールに集約されました。また、美学美術史学科のデザイン室?絵画室があった6館を普通教室に改修し、4月から使えるようにしました。
5月のゴールデンウイークの期間には、本館2階から4館4階に生活文化学科と新設の現代生活学科の教員研究室の引っ越しを行いました。
9月、授業のない夏休み中に、本館1階と1館の改修工事を行いました。
本館1階は、非常勤講師室と講義室があったグランド側を食生活科学科の調理実習室(b)に改修しました。最新鋭の調理機器とAV機器を取り
入れ、実習の最中に各調理台から師範台の先生の手元映像を見ることもできます。学生ロッカー室の跡は、新たに栄養教育実習室(c)に生まれ変わり、アイランド型のキッチンが備えられ、各種グループワークにも対応できる机を配置しました。本館2階にあった映像演習室(d)も本館1階のこのゾーンに引っ越し、スタジオ設備を充実させました。また、情報ラウンジ(e)は図書館の中に移設しました。渋谷キャンパスと同様に、自主学習がしやすくなり、図書館とPCルームの利用者数がともに増大しました。3階と4階の教室も改修し、ロッカー室は、ガラス張りのアクティブラーニングに対応した教室(f?g)へと生まれ変わりました。
1館には、取り壊す3館にあった幼児保育専攻の機能(保育室、図工室、音楽室)を移設すると共に、生活心理専攻が使う実習室も配備されました。また、1階に新しく作った学生ホール(h)は、新第3館ができたときには広場に面したスペースとなり、新しい建物の顔となります。4館は、2階の食堂があったスペースに、新しい講義室が4室(収容人数80人規模が2部屋、150人規模が2部屋)出来上がりました。4館411教室(i)も改修し趣が変わりました。12月には、5館の工事を行い、食生活科学科の実験室や教室を改修しました。
そして今春、それぞれ細かな改修や研究室の再配置などが行われ、新第3館の建設に伴う地鎮祭(j )が3月4日に催されました。
新第3館について
2016年3月に完成予定の新第3館イメージ。
新第3館は、延床面積2,502㎡、旧2館?3館の跡地に建設されます。講義室が主体の4階建ての建物で、新たに作られる広場と一体となった大きな吹抜空間は、学生が憩い交流する場所となるとともに、プレゼンテーションや講演などにも使える大階段が
あります。また、1階に置かれた教員研究室とつながったアクティブ?ラーニング?スペースと連携して多様な利用が可能な空間となっています。