特集① 多摩地域の協定校図書館見学記 2.國學院大學図書館(たまプラーザキャンパス)
訪問館:國學院大學図書館(たまプラーザキャンパス)
訪問日:2024年11月13日(水)午後
訪問者:図書館スタッフ2名、図書館学生スタッフ「ららすた」学生3名
國學院大學について
國學院大學は、渋谷キャンパスに4学部10学科と3研究科、たまプラーザキャンパスに2学部4学科を有し、2キャンパスで合計1万人以上の学生が所属する大学です。今回見学させていただいた、たまプラーザキャンパスには人間開発学部(初等教育?健康体育?子ども支援学科)と観光まちづくり学部があり、約2,200人の学生が所属しています。様々なスポーツ設備や運動部が活躍する野球場や球技場を含む広大な敷地の中に、実習室や演習室が充実した木の温もりを感じる校舎が配置されたキャンパスです。
たまプラーザキャンパスの図書館は、2号館の2階~4階にあり、たまプラーザキャンパスの設置学部?学科に沿った資料を中心に収集をおこなっています。実学に役立つ資料を揃えたアットホームな雰囲気が魅力的な図書館です。
入口にて
國學院大學のたまプラーザキャンパスは丘陵を生かした造りになっているため、図書館の入口は路面に面していますが校舎の4階にあたります。
入口ゲート手前には新聞コーナーがあり、入館しなくても新聞各紙に目を通すことができます。
入口ゲートを入ると目の前には、訪問時、「レポート?論文の書き方」展示がおこなわれており、学生に向けて職員が選んだ文章や参考文献の書き方?著作権関係の図書、データベース関連の案内や学術雑誌などが並んでいました。
館内にて
図書館出入口のある4階には、大型本や参考図書、雑誌、視聴覚資料や視聴スペースのあるAVルーム、メインカウンターなどがあります。また、4階奥では、訪問時には、近隣でおこなわれた山崎ナオコーラ氏の講演会に合わせ、ナオコーラ氏の著書とともに図書館所蔵「源氏物語絵巻」の特別展示もおこなわれていました。
地下に降りるような感覚で階段を降りると、校舎の3階にあたる階となり、全分野の一般図書、新書?文庫、桜井文庫、児童書?紙芝居が並び、景色の良い窓側には広々とした閲覧席が広がります。
2階は書庫エリアとなっており、普段は職員による出納式で利用できる本や雑誌?新聞のバックナンバーなどが配架されています。
特色
図書館の特色として、設置学科の学びに直結した実用的な資料が多く並んでいたのが印象的でした。
4階には教育?健康?観光に関する雑誌や資格取得に役立つ参考書類、教職課程履修者向けの教科書指導書などが並びます。3階では、特に「旧たちばな幼稚園紙芝居文庫」(旧幼児教育専門学校図書室蔵「山口淳子先生ご寄贈かみしばい文庫」資料)を中心とした紙芝居の数は圧巻で、約1,200組が所蔵されています。
また、子ども支援学科の学生が図書館の児童書を使い、「絵本カード」100冊分を作る授業がおこなわれているなど、充実した児童書が教員との連携によりうまく活用されていました。
見学を終えて
最後に別室へ移動し、様々な情報交換のお時間をいただきました。國學院大學には現在のところ学生スタッフは組織されていませんが、「ららすた」学生の活動について熱心に耳を傾けてくださり、学生達も大変充実した時間を過ごさせていただきました。
雨の日に資料を濡らすことの無いよう「雨の日バッグ」の貸出をおこなっていたり、貸出用の辞書を別置していたりと、アットホームな雰囲気の中に、細かいところまで学生に寄り添った温かいサービスが魅力的な図書館でした。國學院大學は共学校ですが、女子大である本学の学生もホッとできそうな環境が整っていると感じました。
また、たまプラーザキャンパスの設置学科は、本学日野キャンパス設置学科との親和性が高く、今回の見学会を機に、更に協定校図書館の相互利用促進や今後の図書館同士の交流にもつなげていきたいと思います。
今回の見学を快くお引き受けいただき、長時間にわたりご案内くださいました國學院大學図書館の皆様に厚く御礼申し上げます。
最後に
~学生スタッフ「ららすた」へのアンケートより~
1.施設や蔵書などについて、印象に残ったこと
?絵本や紙芝居の多さに驚きました。また、外のグラウンドを見ながら勉強できるというのが新鮮で面白いと感じました。
?神道学についての蔵書があること。その他の本の系統が実践図書館と似ていること。書庫に本以外にも新聞や雑誌などを保管していること。
?初等教育学科、子ども支援学科等に所属している学生が課題などで参考になるような図書が充実していて、学部の特徴が出ていて印象に残りました。最近人気の絵本なども紹介していたり、学生に役立つ情報も公開していて便利だと思いました。また、明治時代の新聞を読むことができると知り驚きました。
2.特に図書館サービスについて、印象に残ったこと
?たまプラーザ図書館は大学生以外の利用も可能ということに驚きました。(近隣在住の方も有料で利用可能とのお話をうかがいました)
?雨の日用持ち運びバッグがあること。
?専門書が充実しているところ、AVルームに学生の教材になるDVDが多数置いてあるところが印象に残りました。
3.キャンパスの立地や図書館以外の施設などについて
?國學院大學は駅からとても近くて通いやすいなと思いました。あたたかい印象のキャンパスでした。
?街中にあり、そこの点も実践日野キャンパスと似ていると感じました。
?校舎が綺麗で驚きました。保育の実習室や、トレーニング施設も充実していて興味深かったです。春になると桜並木が綺麗だと聞き、見てみたいなと思いました。
4.協定校図書館として利用してみたいと思いましたか?(または、友達に薦めたいと思いましたか?)
全員が「思う」との回答でした。
その理由として、以下の意見がありました。
?絵本や紙芝居がたくさんあったため。
?神道学の本を読みたいです。
?自習スペースや絵本等の児童書のコーナーが充実しているので、個人的に興味があるため。
5.その他の感想
?日野図書館と似かよっていることが多く、親近感が沸きました。実践でも雨の日用バック(みみこちゃん付き)を作りたいなと思いました。
?図書館学生スタッフとしても、貴重な経験をさせていただき感謝しています。大変勉強になりました。
基本事項
國學院大學図書館(たまプラーザキャンパス)
住 所:神奈川県横浜市青葉区新石川3-22-1
開館時間:9:00-19:30(平日) 9:00-16:30(土曜)※日曜日は休館
アクセス:東急田園都市線「たまプラーザ駅」より徒歩約5分
※渋谷キャンパスの図書館とは開館時間が異なります。ご注意ください。