図書館員のおすすめ本紹介
図書館員がおすすめする本を紹介します【日野?渋谷】
図書館の所蔵情報も入れておきますので、ぜひ、借りて読んでみてください。
『家庭料理の基礎』/沢崎梅子著
『家庭料理の基礎』(昭和34年刊)は、皆さんのおばあちゃん世代が使った料理入門書です。最近の料理本とは違い、料理の写真は小さくモノクロ、料理の作り方はすべて文章で説明されています。問答式の語り口調な書き方は、本当におばあちゃんに教わっているような気分になります。魚や野菜の切り方、分量のポイントにはさし絵があり、文章ばかりでも分かりやすい内容となっています。
初版が昭和34年ですので現代にそぐわない部分が多々あります。例えば、鰹節の選び方や削り方、焼き物は七輪で、ご飯は薪を使ったかまどか電気釜かというような具合です。昭和にタイムスリップして、どこかの家庭の台所にお邪魔しているようで楽しめます。
著者の沢崎梅子さんは、「お料理は必ず上手になります」と、いくつかの“料理のコツ”を紹介しています。料理法の基礎は5つ、料理上手になるための勉強法、料理に大切な7つの立場、目秤り手秤りなどです。難しく考えすぎると複雑に感じますが、本書の通りに基本を習得すれば、火加減や味加減が分かり、レシピがなくても簡単に美味しく作れるようになります。料理に苦手意識のある方、基本を見直したい方におすすめです。
実はこの本、私の祖母が母の結婚の時に送った本で、私にとっても大切な一冊です。
『基本の家庭料理 : おいしくできるきちんとわかる』は、『家庭料理の基礎』の著者である沢崎梅子さんの教えをそのままに、新しい情報を加えて、本谷恵津子さん(沢崎梅子さんの弟子のお嫁さん)が平成17年に再編集したものです。昔から変わらない「料理の基本」を同じように紹介していますので、こちらもご覧になってみて下さい。
図書館所蔵情報
「おせち料理」や「浮世絵」について英語で説明してください!
今回は、丸善出版から刊行されている、とても便利な日英対訳の事典を紹介します。
【源氏物語】 "The tale of Genji" is often acclaimed to be the pinnacle of classical Japanese literature.???
【おせち料理】The origin of osechiryori or dishes eaten at New Years is the food offerings made at the five annual seasonal festivals.???
【浮世絵】 Ukiyoe art begin in the early seventeenth century.The term Ukiyoe originally referred to hand painted pictures depicting local customs.???
【下田歌子】 Jissen Joshi Gakuen, established by Utako in 1899 is still an educational institution covering junior high school to postgraduate studies for women.???
海外旅行や留学をしたいと思うきっかけは人それぞれ違うかもしれませんね。
観光地?史跡巡り、食事や文化を楽しむなど様々だと思いますが、海外の方が日本を訪れる理由も同様ではないでしょうか。
外国の方から日本の魅力を聞かれたとして、、皆さんは日本の名所や文化などについて英語で紹介することができますか!?
日本語で説明するのも難しい時がありますが、今回ご紹介する『日本伝統文化の英語表現事典』『日本のしきたり英語表現事典』を手にしてみてください!
日本文化や人物の魅力を日本語で説明しているとともに、わかりやすい英語でも説明しているので、理解を深めると同時に海外の方に紹介できるようになる、英語力向上につながる1冊です!
英語で説明できないし、外国の方と話すことも無いので、、と思う方も、ぜひ手に取ってみてください。教養を深め、日本再発見にもつながりますよ!