お宝ツアー ~実践女子学園収蔵品コレクションツアーの開催~
1.【渋谷】英文科会お宝ツアー
実践女子学園の同窓会組織である一般社団法人教育文化振興「実践桜会」の科会の一つとして英文科会があります。
2022年10月19日に、秋の見学会として、英文科会他の皆さん29名をお招きして「実践女子学園収蔵品コレクションツアー」を実施しました
コレクションツアーは、120周年記念館17Fの会議室において、国文学系のコレクションを佐藤館長、英文学系のコレクションを伊藤次長がそれぞれ紹介をおこないました。
国文学系のコレクションで紹介されたのは、本学園等で所蔵している近代作家資料で、芥川龍之介の自画讃の「落木図」、差出人が芥川龍之介、梶井基次郎、谷崎潤一郎、また佐藤春雄宛の書簡類、芥川龍之介の「湖南の扇」(『中央公論』大正15年1月号)の草稿を始めとして、川端康成の「隠れた女」(『新潮』昭和7年8月号) 等の草稿、合計19点が紹介されました。佐藤館長が1点1点、講義形式で説明されました。
一方、英文学系の資料としては、オスカー?ワイルドの書簡4点、本間久雄博士が渡英した際にワイルドの息子さんと撮影した写真が紹介されました。
ツアー終了後には、英文科会の皆さんは図書館に移動し、3階では梶井基次郎「瀬山の話」の草稿(後の「檸檬」)、2階では谷崎潤一郎「元三大師の母」の草稿(後の「乳野物語」)の展示物をご覧になりました。
最後に香雪記念資料館にて、「佐藤春夫生誕130年記念」の展示を佐藤館長の解説付きで鑑賞されました。
同会からは、次年度以降も同ツアーのリクエストがされるなど、実りがあるツアーだったと思います。
2.【日野】実践桜会お宝ツアー
2022年11月13日 日野キャンパス常磐祭並びにホームカミングデーの日程に合わせて、一般社団法人教育文化振興「実践桜会」(卒業生)対象の図書館お宝ツアーを開催し、卒業生17名(1回目3名、2回目14名)に参加いただきました。
本学図書館には、貴重な資料が多く所蔵されています。これらの資料を卒業生の皆さんに見てもらう機会として2021年に初めて企画?開催され、今年は2年目です。
今回は日野図書館の貴重書庫室等に保管している古文書、古典籍資料の中から20点ほどを選定し、紹介されました。
重要文化財に指定されている「拾遺和歌集」、源氏物語の古写本の一つで室町時代の僧侶である明融による写本で全54帖のうち44帖を本学が所有している「明融本源氏物語」、江戸時代に印刷された「古活字本源氏物語」などや、「住吉物語」の室町時代の絵巻、江戸時代に発行された役者似顔絵本である「俳優三十二相」、江戸時代の酒戦を軍記物語風に描いた「水鳥記」、料理のレシピが書かれた「料理物語」などを披露した。
佐藤悟図書館長からのこれらの解説により、45分の時間もあっという間で、参加された卒業生のみなさんも興味がつきないご様子でした。