共通教育授業紹介-3 「Integrated English a」
短期大学部には、学科別の専門科目のほかに全学生が学科の枠を超えて学ぶ「共通教育科目」があります。魅力あふれる数々の授業を、連載で紹介していきます。
今回は「Integrated English a」(前期?必修科目)について、担当教員による科目紹介と学生の声をお届けします。
担当教員より
この授業は、短期大学部1年生全員の必修科目です。1週間に2回授業があり、片方は日本人教員、もう片方はネイティブ教員から学びます。習熟度別に7つのクラスに分かれて勉強します。
今回は日本人クラスについてご紹介します。
前期は①3つの論理を学ぶ、②日本人特有の文法エラーを学ぶ、③英文エッセイの書き方を学ぶという3つの柱で成り立っています。
①の3つの論理とは、「抽象と具体」「対比」「因果関係」で、これを繰り返し学ぶことで、英語だけではなく日本語でもしっかり考えて論理的な文章が書けるようになります。
②の日本人特有の文法エラーとは、例えば「お正月はとても忙しい」を(誤)New year is very busy.と訳してしまうエラーです。正しくは(正)We are very busy in the new year.ですね。授業では特にbecauseやfor exampleのエラーについて繰り返し練習して克服していきます。
③の英文エッセイの書き方は、エッセイの構造、トピックの展開方法、ディスコースマーカーの使い方を学び、それを基に何度も短い英文を書いていきます。授業内でお互いの文を見せ合い、どうしたら面白く説得力のある文が書けるかを勉強します。
これらの勉強は、後期科目「Integrated English b」で行う本格的な英文エッセイ作成の準備となります。後期には、世界教育機関ネットワーク(iEARN)に2回エッセイを投稿します。その内容をグループで考え、発表して、クラス内コンテスト、全クラスコンテストを行います。
学生の声
?私は英文を書くことがとても苦手で好きではないのですが、少しだけ克服できた気がします。また、日本人が間違えやすい文法について学び、自分の間違いを知ることもできました。
?個人活動だけでなく、グループでの活動もあり、協力して課題に取り組むことで、自分には無かった考え方を知ることができました。英文を書く課題が自分にとってプラスのものになったと思います。もっと長く、相手に伝わりやすい英文を書けるように学習に励みたいです。
?文法の復習もわかりやすかったですが、特に論理と構成を考え文章を書くことが英語でもできるようになりました。これをきっかけに積極的にTOEIC受験をしようと思いました。
?これから外国の方との交流が不可欠になるなかで、相手に誤解を与えずに自分の言葉を英文で表現できるようになってきたと思います。社会に出てから必要なスキルが身についたと実感しています。
?論理的に説明することを学んだので英語だけでなく日本語も上達したと思います。そして、英語発想を学習することで、あまり迷うことなく英文を書けるようになったと思います。