高橋ゼミ モスクとコリアン?タウン訪問!
8月2日、高橋ゼミ3年生は、多文化都市東京を実感するために、二つの特徴ある場所に行きました。一つ目が、代々木上原にあるモスク、東京ジャーミイ、そして二つ目は新大久保のコリアンタウンと呼ばれる界隈です。
東京ジャーミイでは、日本人ムスリムの方に、東京ジャーミイの歴史およびイスラームという宗教の特徴について懇切丁寧な説明をしていただき、ついで礼拝所にて、1日5回の礼拝のうちの午後の礼拝(アスル)を見学させていただきました。礼拝所では、異教徒であっても女性はスカーフ等で髪を覆う必要がありますが、スカーフの巻き方もムスリム女性に直々に教えていただきました。ゼミ生はイスラームの基本についてはしっかり予習をしてありましたが、こうした実践の場を目の当たりにすることで、理解がいっそう深まりました。
新大久保は真逆の雰囲気の街。もちろん、コリアン?ショップ、韓国料理店が多いのですが、絵馬がたくさん奉納されている皆中稲荷神社や、南アジア系の商店が立ち並ぶ「イスラム横丁」など、多文化に満ち溢れた雰囲気を味わいました。最後に、韓国人の店員さんがいる韓国料理店で、本場さながらのサムギョプサルを味わうことができました。
以下、ゼミ生による「観察」メモから一部をご紹介します。
〈東京ジャーミイ〉
◆イスラームでは偶像崇拝が禁止されているため、礼拝堂の中に人の形をした画や像が一切なく、また内装や外装にアラビア語のカリグラフィーが見られ、それを新鮮に感じた。礼拝を後ろから見学したが、男性たちが礼拝が終わった後、横に並んだまま会話を楽しんでいる様子を見て、礼拝所の礼拝の場としての機能だけでなく、コミュニティの場としての機能を実感した。(佐々木)
◆トイレをお清め所と書いていた為不思議に思ったが、本当にトイレの手洗い場にそのまま足などを洗うシャワーが付いていて驚いた。(酒井)
◆モスクに来ていた子どもが、小さいながらも礼法の作法を覚えており、隣にいた弟に教えている様子を見ることができた。また、その後に来た2人の子どもたちも、年上の子どもから作法を教わって一緒に礼拝していた。(山鹿)
◆ガイドの男性がインタビューしたインドネシア出身の男性(永住権を持ち介護職に従事)が、「宗教というのは全て」であり、生きていく上で全てのことを教えてくれる、とおっしゃったのがとても印象に残り、私たち日本人の宗教観とは全く違うことを改めて感じた。(北仲)
〈新大久保〉
◆コリアンタウンなのでハングルばかりなのかと思いきや、大通りのお店は日本語が多く見え、日本人客をターゲットにしたお店が多かった。そして飲食店だけでなく、家電などのリサイクルショップが何店舗かあることに気がついた。(今)
◆韓国アイドルや流行りの店、一部中華料理店などは日本人向けに営業していたが、それ以外の文化圏のお店には日本語表記もなく、日本に住む外国人向けの店舗が多かった。昔から営まれているであろうスーパーも、客層に合わせて多言語表記がされていた。自転車やベビーカーを押して生活用品店を訪れる外国人が多いことから、遠くから買い物に来るのではなく、新大久保か近隣に住んでいると考えられる。売っている生活用品や食品は日本の通常のスーパーでは購入出来ないものが多かったので、これらを簡単に購入することが出来る新大久保周辺で生活する人が多いことにも納得した。(横田)
◆「イスラム横丁」に立ち並ぶいくつかのハラール食品店は、食品だけでなく、店先でスマートフォンの販売や買取も行っていた。なぜスマートフォン売買がここで行われているのだろう?(佐々木)
◆新大久保に神社があるということを初めて知った。(呉竹)