竹内ゼミ 「今夏の海外旅行に関する調査(2023 年)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「今夏の海外旅行に関する調査(2023 年)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 18 期生 篠崎 礼衣
足球现场直播,大发体育在线感染症の水際対策の終了や 5 類感染症移行に伴い、行動制限が解除されたことにより、海外旅行の需要回復が期待されています。4 年ぶりに行動制限のない夏を迎えるなかで、人々は海外旅行に対してどのような意識を持っているのでしょうか。そこで、今夏の海外旅行意向に関する調査について調べてみました。
今回、私が紹介する調査は、マーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが実施、結果を公開されている「今夏の海外旅行に関する調査(2023 年)」です。この調査は、2023 年 6 月 16 日(金)-20 日(火)にかけて全国 47 都道府県の 20-69 歳の男女を対象に行われたインターネットリサーチ調査で、調査サンプルは 1,100 サンプルでした。
ここでは、掲載されている調査のうち、「今夏の海外旅行意向」「旅先のコロナ状況への関心度」「海外旅行で行きたい旅先」について紹介します。
調査の結果、今夏の海外旅行について、「行く予定がない?行きたいと思わない」と回答した人は全体で 63.0% でした。「行く予定がある?行きたいと思っている」と回答した 37.0% のうち、「行きたいと思うが無理そうだと感じている」という人は 20.4% を占めており、実際に海外旅行に行くつもりで準備を進めている人は少ないことがわかりました。男女?年代別でみると、「行く予定がある?行きたいと思っている」という人の割合は、20 代女性が 54.5% と最も高く、次いで 20 代男性が 44.5% と、他の年代と比べて 20 代は海外旅行への関心が高い傾向が見られました。
今夏の海外旅行意向がある人のうち、旅先のコロナ状況について、「特に調べない?調べるが行き先は変えない」と回答した人は 53.6%、「状況によっては行き先を変える?旅行自体をやめる」と回答した人は 46.4% でした。半数以上はコロナを理由に予定を変えるつもりはないものの、まだ安心できないと考えている人は少なくないと言えます。
今夏の海外旅行で行きたい旅先は、1 位「ハワイ」、2 位「韓国」、3 位「アメリカ(ハワイ?グアムを除く)」、4 位「台湾」、5 位「グアム」となっており、アジアを中心とした近場の旅先への需要が高くなっています。
本調査から、海外旅行意向がない人や海外旅行へのハードルの高さを感じている人が多いことがわかりました。今夏は、感染リスクへの懸念に加え、円安や物価高などの影響もあり、安全性や経済的負担を重視する傾向があると考えられるため、短期間で行くことができて費用も抑えられる近場の旅先から、徐々に海外旅行需要が回復していくと予想されます。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「今夏の海外旅行に関する調査(2023 年)」
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230621travel/
(最終確認日:2023/07/12)