竹内ゼミ 「第 2 回 脱プラスチックに関する調査(2022年)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「第 2 回 脱プラスチックに関する調査(2022年)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 17 期生 三浦未乃梨
おととし 7 月にレジ袋の有料化が始まり、今年の 4 月にはプラスチック資源循環促進法が施行されました。私はこういった変化の中、人々が普段の買い物でどんな意識を持って行動しているかが気になりました。そこで今回私は、マーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが行った『第 2 回 脱プラスチックに関する調査(2022年)』(出典は下記の参考文献を参照)を紹介します。本調査は全国 20 歳-69 歳の男女を対象にインターネットリサーチの方法で実施しました。調査期間は 2022 年 9 月 30 日(金)-10 月 3 日(月)で調査サンプルは 1,100 サンプルでした。今回は掲載されている調査結果のうち、特に気になりました結果を紹介します。
まず、普段の買い物やテイクアウトでしているエコ活動を聞いたところ、「エコバッグを携帯している」人が 59.4% と約 6 割いるということが分かりました。男性と比べると女性の方が「エコバッグを携帯している」人や「おしぼりをもらわないためにウエットティッシュを携帯している」人などエコ活動への意識が高い人が多い傾向にありました。
次にエコバッグの利用の仕方を聞いたところ、エコバッグを「用途に合わせて複数持ち歩いている人」が 49.5% と約半数いることが分かりました。「用途に合わせて複数持ち歩いている」「持参したエコバッグに入りきらない分は普段のバッグ等にいれる」など女性は複数のバッグを持ち歩くのに対し、男性は 1 つしか持ち歩かず、女性の方がエコバッグを用途に合わせた多様な使い方をしていることが結果から分かりました。
また、プラスチックのカトラリーが無料配布されなくなり、その時の行動として「箸が無料でもらえるなら箸を使う」が 35.0%、「マイスプーンやマイフォークを持ち歩くようにする」が 17.8%、「無料でもらえないなら購入をあきらめる」が 17.5% で続き、年代で比較すると 40 代と 60 代が「箸が無料でもらえるなら箸を使う」が高いということが分かりました。
普段マイバッグを持ち歩く人は多く、マイバッグに関する意識は高いことが分かります。一方でマイスプーンやマイフォークなどを持ち歩く人は少なく、マイバッグに比べると意識が低く、まだ抵抗感があるということが推測されます。ただ、レジ袋の有料化は始まってから 2 年以上経つのに対し、プラスチック資源循環促進法は施行されてからまだ半年のため、今後の変化も気になります。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
株式会社クロス?マーケティング
「第 2 回 脱プラスチックに関する調査(2022年)」
"https://www.cross-m.co.jp/report/life/20221005plastic/
(最終確認日:2022/10/23)。