阿佐美ゼミ 観光では垣間見られないシンガポーリアンの暮らしとは?
観光では垣間見られないシンガポーリアンの暮らしとは?
by 異文化コミュニケーションゼミ(金子グループ)
今回のゲストは御茶の水大学人文科学科(比較歴史学コース)に学ぶシンガポール人留学生、レベッカ?チャンさんです。シンガポールといえばハイキャリアな人々が働く国、超オシャレなホテル、マーライオンといったイメージ?実際はどうでしょうか。
今回は、シンガポールの基本的な情報や食文化、結婚や教育に関する問題についてのお話をしていただき、最後は、レベッカさんとゼミ生で結婚と教育の問題をテーマにディスカッションを行いました。特に、シンガポールの教育についてのお話の中で取り上げられていた貧困の連鎖が印象的でした。シンガポールの小学校の入学制度において、塾に通うことや優先的に入学するために小学校周辺へ引っ越す金銭的余裕があること、親の社会的な階層といった「親の努力」が子どもの将来を分けている現状があります。同じ社会層の人が常にその層に留まってしまい、貧困の連鎖が起きていることを知りました。シンガポールは、富裕層が多くてエリート揃いで格差や貧困があるというイメージがなかったので、レベッカさんのお話は驚きの連続でした。(大高)
シンガポールには一度行った事がありましたが、観光客の目には映らないシンガポールのリアルな姿を衣食住の面から詳しく分かりやすく教えて頂き、よりシンガポールという国が身近に感じられ、興味が沸きました。シンガポールの問題となっている事柄について国を超えて考えてみるという貴重な体験ができて、アカデミックな時間となりました。シンガポールでは小学校から卒業試験があり、そこからコースが分かれるとの事でしたが、そうした制度は勉強が苦手な子を置いていかないようにするという面では大事である一方で教育環境に差が出てしまったり、幼い頃から自尊心を削ぎかねない制度にもなりうることを知り、どの制度も一長一短であり、国が違えば多くの部分で異なる事がある事を強く感じました。とても楽しい時間になりました。ありがとうございました!(柳井田)
私のシンガポールのイメージといえば、数々のビルが並ぶ街並みなどのきらびやかなものでした。日本とは全く異なる文化=多文化で、とても新鮮な気持ちになりました。加えて、レベッカさんのご自宅(高級コンドミニアム)の写真を見せていただいた際に、庭に大きなプールがついていたのがとても印象的でした。一方で食文化などは大きく異ならないのかなと感じました。食生活ではアジア圏の料理が多かったため、日本人でも馴染むことができると感じました。シンガポールに旅行に行った際は、美味しいものをたくさん食べたいです。レベッカさんのお話はとてもためになることが多く、また、年齢が近いということもあり、話も盛り上がってとても楽しかったです。素敵なお話ありがとうございました。(金子)
シンガポールは、住んでいる人達みんなが富裕層で、キラキラした一面ばかりというのが私の抱いていたシンガポールのイメージでした。しかし、実際にレベッカさんのお話を聞いてみると、貧富の差がかなりはっきりしていると分かりました。大きく異なる事は、教育の面だと思いました。日本では高校受験をして、大学受験をして、就職するというルートが一般的だと言われています。対してシンガポールでは、小学校から入る学校によって将来が左右する、卒業する為に試験が行われ、そのテスト結果が将来を左右すると言われていると聞きました。日本では入学する為にテストをしますが、シンガポールでは卒業する為にテストをすると分かり、ここが大きな違いだと思いました。似ている面で面白いと思ったのは、マッチングアプリを使って恋人を探すという話です。日本でも、身近な人がマッチングアプリで恋人を見つけているので、シンガポールの人も同じなんだなと親近感を覚えました。今回、シンガポールについて多くを知れて、興味深い話ばかりでした。(工藤)