髙木ゼミとNTU-JACとの交流会
2021年12月17日、コミュニケーション学を学んでいる髙木ゼミ16期生は、シンガポール南洋理工大学(Nanyang Technological University: NTU)「日本愛好会」(Japanese Appreciation Club: JAC)の大学生とZoomで異文化交流を行いました。
Visit JAC Website:https://www.ntujac.com/
髙木ゼミでは、2ヶ月に1回のペースでこのような交流会を開催しています。
交流会メンバーは全員が大学生のため、シンガポールでの新学期が始まった昨秋、一部メンバーは交代しましたが、16期生として行う交流会はこれで4回目を迎えています。
4回目の交流会テーマは、双方の国での年末年始の過ごし方。
このテーマに決まったのは、多民族国家シンガポールでは年末年始の過ごし方が民族によって違っているからです。
前半、双方の大学生が年末年始の過ごし方について、10分程度のプレゼンを行いました。
ここで私たち16期生がわかったことは、シンガポールでの年末年始の過ごし方は、本当に民族によってまちまちだということです。新年を迎える時期も民族によって異なっていましたが、お国柄のせいか、民族によって祝い方も違っているようでした。
その一方で、シンガポールのJAC生から見た日本の年末年始の過ごし方というのは、皆同じように初詣に出かけ、年越しそばを食べ、新年にはお雑煮を食べるといった共通の過ごし方がある、ということでした。しかし、日本のお雑煮には、地方や地域によって異なる味があり、具材から味付、餅の形まで違っていて、種類が多いということは知らなかったようです。日本に強い関心や興味を持ってくれているJAC生でもあまり知らなった事実らしく、とても驚いていました。
4回目の交流会テーマは、本当に興味の尽きない、深いものになりました。
後半は、Zoomの機能ブレークルームを使ってグループに分かれ、ゲームやフリートークで一気に盛り上がりました。ちなみに、ゲームは、私たちの「家の中にあるものでしりとり」でした。これはZoomだからこそできるゲームだと16期生が発想し、独自に考案したものです。おかげで、非対面でもすごく楽しむことができました。
このように、交流会が4度目ともなると、双方に「顔馴染みさん」が増え、とても和やかな雰囲気の中で、楽しくコミュニケーションができたと思います。
最後に、これまでこの交流会は、主に日本語でやり取りをしてきていますが、私たち16期生がいつも心掛けていることは、JACの皆さん方の日本語習得の目的や言語レベルです。どうやって進めていけば、日本や日本語についてより理解を深めてもらえるのか、また、どうすれば、日本語だけでも意思疎通が図れ、効果的なコミュニケーションにつながるのかです。
このような「やさしい日本語?」を考えることは、国内での災害や事故が起きた時に、どのように在住外国人や母語が日本語ではない方々に対応、支援ができるのか、また、これはグローバルな視点からの「言語サービス?」にも役立てることができると考えています。
?東京都文化生活局:https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/chiiki_tabunka/tabunka/tabunkasuishin/0000001389.html 参考:『自治体の言語サービス 多言語社会への扉をひらく』(2004)春風社
私たち日本人があまり気にかけてこなかった日本語に対して、JAC生からの質問や疑問の投げかけは、時にびっくりしたり、ドキッとさせられることも多いですが、これも勉強、きっと社会貢献になるだろうと考え、難しい語源も調べたりしながら毎回、交流会に臨んでいます。
交流会テーマもまた、「日本のコンビニ」や「方言」などを扱ってきましたが、シンガポールの大学生が本当に知りたいと思っている日本や日本語のことって一体何だろうと考えながら色々な情報を集め、クイズやゲームも創案しながら日本とシンガポール双方の大学生が真に楽しめる企画作りに励んでいます。
次回の交流会は、2022年2月18日の予定です。乞うご期待!
(文責 髙木ゼミ16期生 八田 愛梨)