竹内ゼミ 「第 8 回災害や防災に対する定点調査」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「第 8 回災害や防災に対する定点調査」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 16 期生 門広あみ
みなさんは災害に対する備えはできていますか?日本は地震大国として有名で、先日も地震がありましたし、最近ですと 10 月 7 日に東京 23 区で震度 5 強を記録した地震は東日本大震災以来でした。そんな地震大国に住む日本人の災害への備えや意識が気になったため、今回は株式会社マクロミルの市場調査メディア HoNote が定期的に行っている「災害や防災に対する定点調査」を紹介します。この調査は全国 20-69 歳の男女を対象に合計 1,000 サンプルとして、2021 年 7 月 26 日(月)-2021 年 7 月 27 日(火)にインターネットを利用して実施されています。今回はこのマクロミル調べの結果の一部を紹介していきます。
この調査レポートによると、2021 年の調査では、大災害に対する防災意識に関して「とても意識している」と「やや意識している」を合わせて 65.5% であり、2019 年の調査結果の同項目が 60.2% であったことからすると、コロナ禍における防災意識は増加しているといえそうです。
また、災害に対する備えについて尋ねたところ、最も多くの人が行っている備えは、「日用品?水?食料品などの備蓄」が 50.2% と 5 割を超えていました。また、2019年のコロナ以前と比較すると、「ハザードマップの確認」「モバイルバッテリーを携帯」「防災グッズの購入」「非常用持ち出し袋の用意」の項目が 2019 年の結果をおおきく上回り、防災意識と同様に対策も変化していることがわかりました。
今回の調査を踏まえ、コロナ前と後での災害に対する防災意識の変化が見られました。変化が起きた理由として、お家時間が増えたことで家での防災対策を考え直す時間ができたこと、そして災害自体のリスクだけでなく、避難所での感染リスクが懸念されることなどがあるのではないかと思いました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
参考文献:
マクロミル(2021)第 8 回災害や防災に対する定点調査 コロナ禍における「防災」意識は7割増加、市場メディア HoNote、
https://honote.macromill.com/report/20210819/
(最終確認日:2021/12/04)。