阿佐美ゼミ 国土を持たない世界最大の民族、クルドを学ぶ
国土を持たない世界最大の民族、クルドを学ぶ
by 異文化コミュニケーションゼミ、石川グループ
一橋大学大学院生のビナ?ベラウニさんがゼミにお越しくださいました。出身国はイラン?イスラム共和国ですが、ご自身はクルド民族でいらっしゃいます。子供時代を日本で過ごされた経緯もあり、とても流暢な日本語でクルドの歴史、文化、そして現状を語ってくださいました。
私はこれまでクルド民族については正直、知りませんでしたが、今回、ビナさんがクルド民族について詳しくお話してくださったおかげで、クルド民族は世界最大の国家なし民族であること、4カ国(イラン、イラク、シリア、トルコ)にわたって住んでいること、クルド人の方はクルドの旗に誇りをもっていることなどクルド民族について多くのことを学ぶことができ、勉強になりました。また、4カ国にわたって住んでいるクルド人について、1カ国ずつ説明してくださり、それぞれの特徴も知ることが出来ました。写真や動画を多く取り入れながらお話をしてくださり最後まで楽しくお話を聞くことが出来ました。MCグループとしてビナさんを駅までお迎えに行き、最初にお会いした時は、とても背が高くて驚きました。学校までの道のりも楽しくお話をすることができ、とても有意義で楽しい時間となりました。ありがとうございました。(森井)
今回は、イラン(クルド系)ご出身のビナさんにお越しいただき、クルディスタンについて伺うことができました。クルディスタンとは、イラン?イラク?トルコ?シリアにまたがって生活をしている、世界最大の「国家のない民族」です。特に印象に残ったことはクルド民族同士の絆です。各国で「クルディスタン」という単語の禁止や政府からの差別などがあり、独立運動が行われていました。この中で各国に住むクルド人は互いに助け合ってきた歴史があり、今でも他国のクルド人が来たら感謝の気持ちでもてなし合うそうです。このお話を聞いてクルド人の深い絆を感じました。また、日本人とイランのクルド人はおもてなしの精神や物腰の柔らかさがあるという点で似ているそうです。ビナさんとお話をする際にも、一つの質問に対していくつかの角度から丁寧に教えてくださりとても優しい方で、楽しく学ぶことができました。ありがとうございました!(石川)
先生から事前にクルド系の方がゲストに来ていただくと聞くまで、恥ずかしながら私はクルド民族についてほとんど何も知りませんでした。そんな私たちに対して、ビナさんは、トルコのクルディスタン?イランのクルディスタン?イラクのクルディスタン?シリアのクルディスタンのそれぞれの特徴と歴史等について丁寧に説明してくださいました。どこに住んでいるクルディスタンの方も、複雑な歴史や差別に対する苦しみ、戦いがあることを知り、国と民族の在り方について考えることが多くありました。また、クルディスタンは女性差別が少なく、ペシュマルガ(軍事組織)では女性戦士が第一線で活躍しているというお話と見せていただいた動画は特に印象に残っています。このようなお話だけでなく、クルディスタンの文化や行事等の特徴、日本とのつながりなどについてもたくさん教えていただき、国を持たなくとも民族としてのつながりがあることや魅力についても知ることができました。何より、ビナさんがとても素敵な方で、気さくで優しい方に本当に貴重なお話を聞けたこと、嬉しく思います。ありがとうございました。(杉山)