新規着任教員 自己紹介 ②野尻美枝(保育学)
野尻 美枝(のじり みえ)
専門分野:保育学
みなさん こんにちは
「保育原理」や「保育実習指導」等、保育学領域の授業を担当している野尻美枝と申します。
実践女子大学では、大学近郊の関係機関にご協力をいただき、1?2年生時に複数回にわたる見学観察実習を行うことを必修科目として位置づけています。これは、免許?資格取得に必要な実習以外にも子どもたちに出会える!という本学独自の取り組みです。
実習先は、幼稚園、保育所、小学校等、多岐にわたっており、教員の引率なしに学生だけでお伺いするケースもあります。なかには、給食をいただいて大学へ戻ってくる学生もおり、地域の方々のお支えがあって私たちの教育活動は充実しているといっても過言ではないでしょう。
本日は、5月に行われた保育所における見学観察実習のための事前準備の一環として取り組んだ実技練習(2年生)の様子をご紹介したいと思います。
学生たちが手にしているのは、手作りの自己紹介教材です。「子どもたちと仲良くなりたい!」、「子どもたちに自分の名前を覚えてほしい!」と、本番に向けて真剣な表情です。自己紹介の後は、実習先の子どもたちの姿を想像し、願いを込めて選んだ絵本を持ち寄り、読む練習をし、グループ内で良かった点や改善点に関するコメント交換を行いました。
学生たちを見ていますと、実習中はいつも以上に「心が動く」のを感じているようです。緊張してドキドキしたり、子どもと心が通じて嬉しく感じたり、わからないことが自覚できてもっと勉強しないと、と反省したり???どれも体験した者しか味わえない貴重な学びといえますね。
私たちの身のまわりは、どんどん便利になっていき、情報があふれるようになりました。指をポンと動かせば調べられるようになった一方で、体験を通して心を動かせる機会や場所が減ってきているように感じます。そのような時代だからこそ、保育学領域の授業では、子どもとの関係の中で「もっとも大切なこと」について考え、悩み、意見を分かち合う時間を設けています。